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[オーバーウォッチリーグ] OWLメタ観測:PRO-AMで展開された3つの主要構成

Overwatch League

フロリダ・メイヘムの優勝で幕を下ろした『OWL 2023 PRO-AM』トーナメントですが、同大会で展開されたメタ構成を振り返るDot Esportsのリポートのまとめ記事となります。

Wildly diverse Overwatch 2 meta defined OWL season curtain-raiser

同大会はOWL WESTに所属する13チームとコンテンダーズNA/EU予選を勝ち上がった7チームが参加するプレシーズンマッチで、OWLを連覇した強豪サンフランシスコ・ショックをアマチュアチームが破るなど、ハイレベルなプロ・アマ交流戦となりました。

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  • PRO-AMトーナメントでは興味深い多種多様な構成が見られたが、主にここで紹介する3つの構成が三竦みをなす形で展開された。
  • シンメトラ、エコー、ゼニヤッタ、ラマットラなど様々なヒーローも運用されたが、個性的なピックの多くは、型に囚われない自らの長所を活かしたコンテンダーズチームによって齎された。
  • それらを踏まえて、最も頻繁にピックされていたのが、ウィンストン、トレーサー、キャスディ、キリコで、彼らがOWLプレシーズンの鍵を握っていた。

ダイブ

  • 大会で展開された3つの主要コンプのうち、鍵となった構成はクラシックなダイブ構成。これまで多くの変化を遂げてきたダイブだが、現在も最適解の構成のひとつ。

  • PRO-AMで展開された最新式のダイブ構成は、ウィンストンまたはDVAにトレーサー、キャスディ、アナ、ルシオ。これは敵にダイブして素早くピックを取る構成で、バックラインに残るのはキャスディとアナの2人。
  • この構成を最も多く運用していたチームはトロント、グラディエーターズ、フロリダなどが挙げられる。

ラッシュ

  • PRO-AMで多用されたもうひとつの重要な構成は定番のラッシュ構成。ダイブが特定の敵に照準を合わせて仕掛けるのに対して、ラッシュ構成はチーム全体の動きにフォーカスしている。
  • この構成の軸はラインハルトまたはラマットラ、キャスディ、アナ、ルシオまたはキリコ。今回はラマットラやキリコのおかげで、チームがより緊密に連動し、従来のラッシュ構成とは異なる戦い方も可能となった。さらに、コントロールで使われるラッシュのバリエーションにはシンメトラやメイが含まれており、敵を分断して決定的なファイナルブローを決めている。
  • このラッシュ構成を主に採用していたのが、グラディエーターズ、トロント、ヒューストンなど。

レッキングボール

  • 最後は同大会で最もリスク&リターンの高いタンクのレッキングボール。ある意味でボールはウィンストンと同様のエンゲージツールを持っていることから、ダイブ構成と運用方法が似ている。しかし、ボール構成では、ボールプレイヤーがどのようにプレーするかに合わせて、チーム全体が戦い方をシフトさせていく。

  • ボール構成で鍵となるヒーローはボール、トレーサー、ソンブラ、ルシオ、キリコ。ボールが浮かせた敵にトレーサーとソンブラが攻撃を浴びせて止めを刺すというもの。サポート陣は機動力が高いためにダイブやラッシュを躱しながらチームを生かすことができる。
  • ボール構成を最も多く採用したのが、アトランタで、ボールを担当したD0nghakは今大会だけでなくスクリムでもベストボールの評価を得ている。

  • エコー、ファラ、ゼニヤッタといったヒーローも採用されており、より状況に応じたニッチピックとして使われていた。しかし、単なるその場しのぎのピックではなく、マップやエリアに応じてきめ細かく意図を持って慎重にピックされていたことは、OWL 2023シーズンでも多用な構成が期待できるよい兆候といえる。

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これは直近1ヶ月間のPC/GM帯ピックレートとなりますが、PRO-AMでダイブ構成の軸となったウィンストンはタンク11人中6位でDvaは5位です。

ラッシュ構成のコアピックとして名前を挙げられたラマットラもタンクでは7位と、決してゲーム内での使用率は高くありません。

ラインハルトとボールはゲームと大会の両方でメタピックではあったものの、烏合の衆とも言えるゲーム内での野良構成と、より洗練された高度な連携が可能となるOWLでは、まったく別のオーバーウォッチが展開されているといっても過言ではないかもしれませんね。

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