オーバーウォッチワールドカップ本大会に出場するフィンランド代表は、配信中の不適切なコメントを理由に、ラインハルト配信で人気のLhcloudyに出場停止処分を科したことを明らかにしました。
Statement regarding LhCloudy:#OWWC23 pic.twitter.com/8rph0X72K6
— OWWC Team Finland (@owwcfinland) October 19, 2023
これにより、同代表のタンクを務めるCloudyは今月末に開幕するOWWC本大会に出場できないことになります。
The clip LHCloudy apologized about, where he used “Arabs” as an insult.
byu/Cergun_ inOverwatchTMZ
こちらがその配信クリップとなりますが、問題の発言は「Min-Max行為はクズであり、そして(それをやっているのは)アラブ人だ」というくだりです。この発言と同時にチャット欄には「min maxing, garbage, arabs」と打っています。()内については筆者が勝手に補足しているだけなのでアラブ発言の真意については分かりません。
“Min-Maxing”というのは、YNZの件でも何度か触れましたが、可能な限り自分よりもランクが低いプレイヤーと組むことで、待ち時間を短縮したり、格差マッチに遭遇しやすくする行為で、スマーフアカウントの温床のひとつにもなっています。
サウジアラビア代表でもあるYZNが、同胞のLBBD7やLegendaryといったコンテンダーズプロ選手が用意した低ランクスマーフアカウントとデュオを組むことで、不正にトップ500ランキングを上げていたことは周知のとおりで、YZNもこの行為が原因で、Blizzardからワールドカップ出場に待ったがかけられています(ただしゲーム内ではお咎めなし)。
Cloudyはその後、冒頭のコメントは、Min-Maxingという不正行為を行っているのがYZNを中心としたアラブ出身プレイヤーであることを指摘したものであり、アラブ人への差別を意図したものではないと、釈明及び謝罪してはいましたが、クリップだけ見ると文脈を欠いた発言と取れなくもなく、現在の中東情勢も相まってか、フィンランド代表としても事態を重く見て自主的に処分を科したのではないかと思われます。
EUサーバーでは、トッププレイヤー層でもYZN一味の不正行為に対するフラストレーションは溜まっているようで、こういった状態を長期に渡り放置し続けるBlizzardにも問題があるのではないかとの指摘も見受けられます。