Esports World Cup財団が世界各国30以上のesportsクラブを支援する「Club Support Program」を発表しました。
We are welcoming 30 Esports Clubs from all around the world to the Esports World Cup Foundation Club Support Program! pic.twitter.com/iouUnBDMfG
— Esports World Cup (@ESWCgg) May 6, 2024
このEWCFクラブ支援プログラムは、今夏にサウジアラビのリヤドで開催されるEsports World Cupにより設立された、esportsクラブのインフラ構築を促進するための先進的なイニシアチブです。esportsチームがより多くのゲームに投資を拡大し、世界中のアスリートにキャリアの機会と競争力あるサポートを提供することを支援します。
同プログラムのメンバーは、最高レベルの新しいesportsタイトルに参入するために6桁(数10万ドル単位)の支援を受け取ることが可能です。これにより、参入タイトルの多様化とアスリートにより多くの機会を提供することが可能となります。
このプログラムによりメンバーのesportsクラブは既に以下のことを実現しています:
- 長い歴史を持つesportsタイトルに再び参入し、グラスルーツで根強い影響力のある新しいゲームジャンルに参入する。
- 自国以外の地域選手やロスターと契約することで、新たな国際市場に進出し、より強力でグローバルなインフラを促進する。
- 魅力的な選手のストーリーでファンを惹きつける斬新なコンテンツを作成し、その取り組みをサポートするたに必要なスタッフを雇用する。
今回のメンバー選定にあたっては途中から20から30へと枠が拡大され。。2024年2月の公募期間中にはEWC財団に150を超える応募がありしました。
選出にあたってはesportsクラブの伝統、将来的な戦略と目標、コンテンツとファンのエンゲージメントに対する独創的なアプローチなどを基準に審査されています。
EWCFクラブ支援プログラムに参加することは、Esports World Cupへの参加を保証するものではありません。それらは全てのクラブと選手が実力で勝ち取る必要があります。
EWCの全ての大会賞金とEWC Club Championshipは大会に出場したすべての参加者を対象としています。
また、EWCFクラブ支援プログラムの全メンバーはEWCの出場如何に関わらず、EWC視聴率やファンエンゲージメントの貢献度に基づき毎年金銭的なインセンティブを得ることが可能です。
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今回発表されたesportsクラブのうち、オーバーウォッチに関連しているチームをざっと挙げておきます。
現在OW参入中のチーム:
- Twisted Minds
- TSM
- Team Falcons
- SpaceStation Gaming
最近名門TSMが復活したのはこのプログラムによる支援を受けたことが理由だったのかもしれませんね。SSGも参入表明した時期的にその可能性が高いです。TMとTFについては、そもそもサウジ資本のチームなので、EWC財団とオーナーが同じという可能性すらあります。
元バルセロナのピケがオーナーに名を連ねるスペインのKOIは、Toronto Defiantを所有するOverActive Media傘下にあるため、同チームもOW参入済みと考えてよいかもしれません。
過去に参入していた主なチーム:
- Cloud 9
- Faze Clan
- Fnatic
- Gen.G
- NRG
- T1
- Talon
- Team Liquid
- Ninjas in Pyjamas
OW最大のミームの語源となったC9はOWLにもLondon Spitfireのオーナーとしても参入していました。
Faze ClanはOWL以前の強豪でCarpe、Mendo、Shadowburnなども所属していましたが、OWLでは間接的にAtlanta Reignの運営にも携わっています。
FnaticもOWL以前の強豪ですが、OWL参入を前にBlizzardから梯子を外されたことで、その後、アンチOWと化したチームとして海外では知られています1。
Gen.GはOWL Seoul Dynastyを所有していましたが、ここ最近OWCS参入の噂も浮上しています。
NRGはOWL連覇を達成したSan Francisco Shockを所有していますが、OWL解散後もShockのSNSが稼働し続けていることから、OW復帰の可能性は高いと思います。
T1は実質的なOWL Seoul Infernal(旧Philadelphia Fusion)のオーナーで、コンテンダーズにはT1名義でも参加していました。
Talonもコンテンダーズ・パシフィックの強豪として知られていますが、かつてはPatiphanも所属していました。
Team LiquidもOWL以前にOW競技シーンで活動しており、成績面では振るいませんでしたが、FuryやKephriiも所属していたチームです。
Ninjas in PyjamasはOW競技シーン最初期の頃に活動していた北欧のチームで、FragiやZappisといった選手が所属していました。CS:GOシーンでは名門チームのひとつです。
リストの中に日本チームの名前がないのは意外でしたが、今後さらに枠が拡大されれば、その資格や可能性は十分あると思います。