数日前に公開されたEnVyUs所属Taimou選手のインタビューです。
このネットインタビューが行われたのがOGN初戦の前日ということで、丁度Thighmou選手がセクハラ発言で炎上していた最中に収録されたものではないかと思われます。
尚、記事はテキストバージョンのインタビューの一部を抜粋したものになります。
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-簡単に自己紹介してもらえるかな?
:名前はTaimou、年齢は23歳。フィンランド人で今はアメリカに住んでいる。EnVyUsに所属して約半年になる。
-タグ名のTaimouには何か特別な意味があるのかな?
:特に深い意味はないよ。本名のTimoに二文字追加しただけで、子供の頃かずっとそう呼ばれてる。
-EnVyUsに所属することになった経緯を教えてほしい。
:今年の2月までIDDQDという自前のチームでプレーしていたんだけど、オンライントーナメントでとてもよい結果を残していた。その後、TviQ(現Rogue、当時IDDQDにはMendokusaii選手も所属 )がチームを去ることになって代わりのメンバーを探していたところに、旧EnVyUsの一員だったTalespinと出会った。彼らもメンバー内に問題を抱えていて結局、旧EnVyUsは解散してしまった。Talespinの方からトライアウトを持ちかけてきて、僕らも彼のことが気に入ったからチームに加わることになった。その後、EnVyUsのオーナーのHastr0(Mike)に「何故うちに来ないのか?」って誘われたから、夢が叶ったと思い喜んでそのオファーを受けた。Mikeはとても良い人だしチームスタッフもパーフェクトだよ。
-オーバーウォッチで好きなヒーローとその理由は?
:言うまでもなくマクリーさ。オーバーウォッチではラインハルトのように特別なエイム力を必要としないヒーローもいるけど、僕はずっとFPSをプレーしてきたしエイムはFPSでは欠かせない要素だと思ってる。マクリーやウィドウメイカーといったエイム力を必要とするキャラクターは常にベストなプレーをする余地が残されている。どんなに優れたプレイヤーでもHSを100%命中させることは困難だけど、それを目指してスキルを磨く余地があるから上達していることを実感できる。そういったところがマクリーをプレーしていて楽しいところだね。
-これまで競技レベルで他のFPSをプレーしていたことはある?
:2001年くらいかな、Counter-Strikeをプレーしはじめた。8歳だったから15年ほど前になる。当時はFPSといえばCSかQuakeだったね。僕はCSにとても夢中になってそれから10年くらいプレーしていた。今でも大好きだし1.6をプレーできたらなって思う。まだ子供だったけど競技レベルでプレーしていたし、全国レベルのクランでもプレーしていた。その後はTeam Fortress 2をプレーしてStarCraft IIもプレーした。Shootmaniaみたいな廃れたゲームも色々とプレーした。League of Legendsも2年くらいプレーしたけど、はじめて1ヶ月ほどでシーズン3のDiamond 1に到達した。残念ながらS3ではChallengerにはなれなかったけどね。
-今オーバーウォッチで何か変えるべきことはある?
:現時点でゲームのバランスはとてもよく取れていると思う。ただ、アナに関しては他のヒーロー、特にサポートヒーローと比べるとやや強すぎるように思う。既にUltコストを20%増やしたけど、多分開発はいずれまたアナをナーフすることになると思う。だけど、ゲームバランスとしてはそれ以外に変更すべき点は思いつかないな。
おそらく現時点で一番の問題点はマップの種類が多すぎることだと思う。前はコントロールマップが嫌いだったけど、今では沢山練習して好きになりはじめている。15種類くらいのマップがあるけど、競技用としてはちょっと多すぎるね。マップが多すぎるから全てのマップで良いプレーをするためには多くの練習時間が必要になる。個人的にはCSのように競技用マップは10種類程度に限定して、更にシーズンごとにマッププールを入れ替えていくようなシステムがよいと思う。将来的にマップが30種類にでもなったら、全てのマップを練習するのは人間業ではないよ。
-数ヶ月前にあなたにチート疑惑がかけられたけど、何があったのかもう少し教えてもらえるかな?
:問題となった動画は、練習試合で対戦したチームが試合の模様をplays.tvにアップしたことで、それを見た誰かがチート行為として拡散させてしまったんだ。対戦チームに悪意はなかったんだけどね。いろいろ批判されたけど、まったく意に介さなかった。仮にもし、チート行為をしてれば素直に謝るし、チートなんて絶対にしないことは自分がよく分かってる。むしろチート行為をしてない人間にとってはチート疑惑は名誉ですらあると思うよ。皆には僕のことを気に入ってもらいたいと思ってたから、疑惑を持たれたこと自体は残念と思うこともあった。でも現実には皆から好かれるなんてことは不可能だ。だからチートを疑ってる人間には好きに言わせといて、僕は気にせず前に進むことにしたまでさ。
-Atlantic ShowdownとOverwatch Openまで君たちは紛れもなく王者だったし大会でも大本命と見られていた。この二つのトーナメント以降何か変化はあった?
:LANトーナメントで僕達は少しナーバスになっていて、本来の力が出せなかったように思う。それに加えて、Rogue、Misfits、NiPといった欧州のチームが僕らを破るほどの実力を付けてきたというのもある。オフラインイベントで僕らはMisfits、Rogueに敗れた。それでもなお皆は僕らがベストチームであると考えているはずだし、オンラインイベントでは素晴らしい結果を残している。ただ、オンラインでの成績はよかったけど、最終的に重要なのはLANイベントだと自分ではそう思っている。今参加しているOGN APEXでこれまでの借りを返したいし、初戦となる明日の試合には是非勝ちたい。名誉を挽回して自信を取り戻すためにもこのトーナメントで優勝して、僕らがまだベストであることを示したいと思っている。