ついに発表となったOverwatch Leagueまとめ。
ソースが多岐に渡るのでまだ他にも興味深いインタビューや情報があると思いますが、時間があれば追記しておきます。
個人的に今回のブリコンでは一番のトピックですね。eSportsのエピックな1ページとなる可能性すらあると思っています。
この日本語紹介トレーラーも必見です。記事ではフォローできなかった情報も多数あるので興味がある人はお見逃しなく。
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- オーバーウォッチリーグに所属するチームはそれぞれの地域の主要都市を代表するものとなる(例:NYヤンキース、東京ヤクルトスワローズ)。
- リーグに参入するチームのオーナー募集選定はこれから行われるとのこと。今年のブリコンには既存のeSportsチーム運営者や、プロスポーツチームのオーナーが招待されており、既存チームと有力オーナーがパートナーシップを結べるような話し合いの場が持たれている模様。具体的なチーム数や地域が決まるのはこの話し合い次第と思われます。
- 公式トレーラーにはセレーナ・ウィリアムが登場しているが、彼女もオーナー候補の一角として噂されている。
- 現状のeSportsの人気は選手個人に偏りがちだが、オーバーウォッチリーグでは地域に根ざした人気の確立を目指している。
- 世界中のオーバーウォッチファンがその地域に根付いたチームのハイレベルなプレーを目撃できるようにする。
- 計画としてはアメリカ、ヨーロッパ、中国、韓国、アジア太平洋地域へと徐々にリーグの地域を拡大していく模様。
- オーバーウォッチリーグのグローバルな展開が完了した暁にはそれぞれの地域リーグのチャンピオンが戦うワールドワイドなプレイオフも計画しているとのこと。
- リーグ形態はこれまでのトラディショナルなプロスポーツを反映したものになっている。これは、米国流という意味で欧州サッカーのように降格がないことを意味する。
- この降格なしのシステムはLoLのLCSや同じブリザードが開催するHeroes of the Stormのリーグにもない独特なシステム。
- これによりチームオーナーには安定したチーム運営を可能とし、メディアやスポンサーも積極的にオーバーウォッチリーグに誘導することができる。
- 来年、リーグ開始に先立って選手のトライアウトないしコンバイン(選手の品評会)を実施し、選手が所属するチームが決まることになる。
- 所属チームのオーナーは選手に対してブリザードが指定した最低保証賃金だけでなく社会保険などの諸手当も義務付けられることになる。
- つまり、野外でプレーしたり、走り回ったりするわけではないが、他のプロスポーツチームの形態となんらかわることはない。
- オーバーウォッチリーグがオーバーウォッチ大会の頂点となるイベントになるだけでなく、選手にも確固としたキャリアを提供するものになる。この点をブリザードはとても強調している。コミッショナー的な立場からeSports及び選手の地位向上といったことを意識していると思われます。
- レギュラーシーズンは来年のQ3(7~9月)開始を予定しているが、この年のシーズンは簡略化されたものになるらしい。
- 2018年からフルシーズンが春夏にスタートし、オフシーズンを秋冬にあてることになる。8月にはプレイオフを勝ち抜いたチームによるOverwatch League Championshipが開催される。
- 優勝賞金額は明かされていないものの数百万ドル規模と言われている。ただし、ブリザードとしてはファンが賞金額ではなく、スーパーボールやワールドシリーズのように名誉をかけたイベントとして話題にすることを望んでいる模様。
- リーグの試合は基本的にオーディエンスを前にしたLAN(オフライン)で毎週開催され、ライブやハイライトも中継される。Monday Night Footballのようにプライムタイムでのトップチーム同士の対戦も開催される模様。
- 具体的な試合の開催地や実際のスポーツのようにホーム&アウェイといった形式になるのかは現時点では不明。ただし、後者は旅費コストの関係で可能性は低いと見られている。
- 長いオフシーズンにはこれまでのサードパーティ(ELSなど)によるトーナメントを開催することも可能になる。
- 既存のeSportsチームや各種トーナメントはこのオフシーズン中に活動することになると思われるが、オフシーズン中にロスターから選手がオーバーウォッチリーグのチームに引き抜かれることにもなる。
- また、オフシーズンに開催されるサードパーティによる大会がある種のトライアウトやコンバインといった場として機能する可能性もあると思われます。
- 公式サイトには”Proven stars and leaderboard heroes will assemble in one global talent pool.”とあるが、前述したコンバインに参加する選手はおそらくはOverwatch World Cupと同じようにリーダーボードや各種大会での実績をもとにブリザード側が候補を選定するのではないかと見られています。
- “global talent pool”という記述が示唆するように、選手の出身地や拠点などはリーグが提唱する主要都市とは一切関係ないので、オーナーはどの国や地域の選手でもオフシーズンに獲得することができる。日本人選手が海外チームでプレーするということも当然可能です(ビザ等の法的問題は別)。
- こういったコンバインやドラフトが毎シーズン実施されるのかは不明。NFLではドラフトは勿論のことコンバインも毎年実施されています。