PvE開発中止がオーバーウォッチを消滅の危機から救ったという、Redditのポストとその反応をまとめました。
PvEミッションはOW2リリース当初その目玉として大々的に発表されましたが、2023年8月に初めてリリースされたPvEストーリーミッションの「INVASION」を最後に開発中止が発表され、昨年2月にPvE開発チームの多くが解雇されています。
尚、PvEモード向けに開発されていた、ヒーローのアイビリティやアセットなどは、その後、現在はスタジアムモード用に再利用されています。
Aaron and Walter Kong saved the Overwatch franchise from total cancellation
byu/Hot_Recognition7145 inCompetitiveoverwatch
アーロンとウォルター・コングはオーバーウォッチを消滅の危機から救った
マイクロソフトによる最近の広範囲にわたるプロジェクトのキャンセルとレイオフを受けて考えたのですが、2021年にウォルター1とアーロンが下した「オーバーウォッチ2の難航し停滞していたPvEを棚上げし、PvPのライブサービスを力業で復活させる」という、ファンから激しく批判された決断が、最終的にはフランチャイズ全体がマイクロソフトによって完全にキャンセルされるのを救ったのは明らかです。
オーバーウォッチ2のPvEは、最近キャンセルされたEverwild、Perfect Dark、Odysseyと多くの共通点があります。5年以上の開発期間がありながら終わりが見えない、たび重なるリブートや主要人物の離脱に悩まされ、そもそもプロジェクトが何を目指しているのかすら混乱していた、という点です。
仮にBlizzardが方針を変えず、PvEに注力し、OW2をすべての機能を備えた完成品として出荷することを目指していたら、マイクロソフトがプロジェクト全体をキャンセルし、ゲームはHeroes of the Stormと同じ扱いを受けていたのは疑いようがありません。買収前に少しでも収益を上げ、開発コストの一部を回収できたことが、このゲームが今も存在している唯一の理由です。
それだけでなく、おそらく開発チーム全員がレイオフされていた可能性も高いでしょう。
以下、この話題に対するコメント欄の反応まとめになります。
噂によると、アーロンはゲームを背負い続けるためにアダマンチウムとミスリル合金の背骨を持っているらしい
PvEをキャンセルしたのは、近年のオーバーウォッチで最も素晴らしい決断の一つだった
もしPvEが過去にリリースされたミッションと同じ内容だったなら間違いなくその通りだと思う。Blizzardは才能ある会社だけど、あのミッションはリプレイ性が皆無で、正直めちゃくちゃ退屈だった
オーバーウォッチが偽の続編だって叩かれるのも分かるけど、この決断で何百もの仕事が救われたのは間違いない
さらに驚きなのは、ジェフがOW1のローンチ後の成功をどうやって成し遂げたかを、まだ擁護してる人がいることだね
↑半分はノスタルジー、半分は彼が歩くミームみたいな存在だからだと思う
↑個人的には、これはジェフの功罪を公平に捉えたコメントだと思う。当時を振り返った記者の著書によると、彼は明らかにオーバーウォッチに情熱を注いでいた。でもジェフが作っていた「オーバーウォッチ」は、ファンが愛したものとは全然別物だった。ジェフは典型的な「オーディエンスに作品を定義させない罠」に陥り、MMO化を目指し批判を聞こうとしなかった。もしジェフの思い通りにやっていたらオーバーウォッチは潰れていた。彼を解雇したのは正しい判断で、アーロン・ケラーの下でゲームが繁栄しているのを見れば分かる
PvEが中止になったとき、オーバーウォッチに対してネット上に溢れた憎しみや中傷の量は本当に尋常じゃなかった
↑OW2の存在理由の全てがキャンセルされたんだから、人々が怒ったのは当たり前。後からそれが正しかったかは関係ない。当時、約束されたものが全く届かなかったんだ
↑当時、怒るのは当然だった。でも今振り返ると、他の決断をしていたらゲームは墓場行きだったのがよく分かる
↑問題はPvEがキャンセルされることを知りながら、3部作としてPvEミッションを売ろうとしていたことだよ。Invasionがリリースされたとき、彼らは既にPvEがスクラップにされたことを知っていたんだ
↑それは事実ではない。この話をめぐるストーリーはますます事実とはかけ離れてきている。OW2の「ヒーローモード」が正式にキャンセルされたのは2023年5月で、このモードが社内で中止が決まったのは2022年12月だった。「ストーリー・ミッション」の開発中止が決まったのは2024年1月で、このとき、マイクロソフトは担当チームのほぼ全員を解雇した。Invasionがリリースされた2023年8月の時点では今後もストーリーミッションを出し続ける計画はあったはずだし、3部作という言葉に嘘はなかったと思う
自分が読んだ記事や著書が正しければ、当初ボビー・コティックはOW1のアップデートを続けるために別のチームによるPvEの開発を提案した。しかし、ジェフは自分のチームの文化を守るためにこの提案を拒否したんだ。すべての元凶はここにあったと思う
ジェフがもっと早くいなくなってればよかったのに。バランスについて熱弁していたわりに、リリース直後のぶっ壊れブリギッテやシグマやバテイストをあのままリリースしてたのは本当に皮肉だよ(笑)
↑まともな開発ならブリギッテはリワークするまで外してたと思う。少なくともヒーローBANを実装できたはずだ。このヒーローがゲームに与えたダメージは酷すぎた
ジェフのオーバーウォッチをリリースしたという功績は立派だが、その後は明らかに悪手を踏んでたと思う
↑ジェフはパッケージ版のディレクターとしては素晴らしいと思うけど、彼のやり方は今の時代のビジネスモデルには合わなかったね
ポストには同意するけど、PvEの代わりにアニメのストーリーが進んでいたら少なくとも納得できたと思う。OWに物語を求める人も満足できただろうし
アーロンは沈みかけた船をまかされて、完全に修理することはできなかったけど、何とか持ちこたえて船を浮かべることはできていると思う
Team 4(OW開発チーム)が心配だよ。マイクロソフトは成功しても安泰じゃないって実績があるし。OWはもう最大級のライブサービスではないからね
アーロンはオーバーウォッチを救いもしたし、壊しもした
↑もうシーズン17まで来てるんだし、少なくとも「壊れた」とはとても言えないくらい上手くいってると思うけどね