[Overwatch] Overwatch League統括ディレクターによるQ&A

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いまだにその全貌が見えてこないオーバーウォッチリーグですが、オーバーウォッチのesports部門を統括するNate Nanzerディレクターが韓国を訪れオーバーウォッチリーグについて記者会見を開いたそうです。

会見の内容はredditの有志による英訳を跨いでいるので若干内容が異なる可能性もあります。invenで英語版がアップされたら後で確認しておきます。

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‐オーバーウォッチリーグの具体的な運営方法を教えてください。

:我々の最終的な目標はトラディショナルなスポーツであるフットボールのようにグローバルなリーグを創ることです。我々が都市を基盤としたフランチャイズ方式を採用している理由もそこにあります。

韓国のesports文化はとても成熟していますが、地域をベースとしたトーナメントはまださほど盛んではありません。このギャップを埋めるために、その地域のスポンサーなど様々なことを通じてチームに安定化を齎したいと考えています。また、我々は将来的にホームスタジアムの選定なども視野に入れています。

さらに、オーバーウォッチリーグには降格制度がありません。これによりオーナーには安定した環境の中でリーグ参加を促すことができます。安定性はリーグを確立する上での鍵となるものです。公正な利益の分配を通して、選手へのサラリーを確保することになります。

‐地域ベースのシステムは韓国のマーケットに馴染むと思いますか?

:自信がある、と言ったら不遜に思われるかもしれません。しかし、オーバーウォッチはesportsにはうってつけのゲームです。韓国の一部のファンが都市ベースのフランチャイズ方式に懸念を持っていることは知っています。しかし、こういったグローバルな形のリーグは韓国だけでなく、世界的にも前例がありません。これはブリザードにとっても大きなチャレンジで、そのためには我々もあらゆるサポートを惜しみません。

多くのファンがどのうようにチームが決まるのか知りたがっていますが、今の段階では、チーム名に都市名が使われるのか否かは決まっていません。リーグが始動する頃には、各地域の状況に応じて決まることになるでしょう。

‐オーバーウォッチリーグを継続していくための現実的な収益モデルはどのようなものになりますか?

:素晴らしいコンテンツが鍵になるでしょう。epsportsでの成功を確立するためには、ゲーム自体の変化とサポートが不可欠であると考えているので、オーバーウォッチのesports部門は開発チームの一部門として働いています。そのため、オーバーウォッチリーグ開始時には、試合観戦、プレイヤープロフィール、映像コンテンツなどをサポートするシステムを追加することになるでしょう。

そして、これらの良質なコンテンツを通して、地域や世界のスポンサーを迎え入れ、チケット、放映権、マーチャンダイズなどの収益をチームと共有したいと考えています。

オーバーウォッチリーグが単なるマーケティングの一環ではないことはここではっきりと述べておきたいと思います。我々はオーバーウォッチリーグを強いコミットメントと共に推し進めていきます。そして、トラディショナルなスポーツに匹敵するエコシステムをesportsにおいて確立することを目指していきます。ブリザードは継続的にこのチャレンジに向けて投資していきます。オーバーウォッチはリリースから8ヶ月で2000万人ものユーザーを獲得しています。我々のチャレンジを達成するための十分なポテンシャルを秘めていると思います。

‐オーバーウォッチリーグを定義するとしたらそれは、協会名なのかそれとも独立したリーグ名なのでしょうか?

:オーバーウォッチリーグは独立した「リーグ」です。名称については多くのアイデアがありましたが、オーバーウォッチリーグはあらゆるリーグの頂点に位置するプレミアムなリーグであることを意味しています。

‐ホームスタジアムを提供するプランはありますか?

:それは地域によると思います。我々はesports発祥の地である韓国については様々なオプションを検討していますし、韓国には既に多くのesportsスタジアムが存在しています。ホームスタジアムについてはそれぞれのオーナーの意向もあるので、現時点で明確に答えることは難しいです。

‐ゲーム内で販売されるコンテンツなどの収益をチームと共有する考えはありますか?

:我々は現在のオーバーウォッチのプレイヤー人口を考えてesportsで十分な収益をあげられるだろうと判断しました。そして、チケット、マーチャンダイズ、放映権などのビジネスモデルを確立しようと試みています。

ゲーム内アイテムなどの収益を共有するかについてはまだ決まっていませんが、その可能性については真剣に考えています。シーズンイベントのような形で一定期間チーム関連のアイテムを販売し(チームのスキン、アイコン、スプレー等)、その収益をチームに分配することは可能かもしれません。ただ、今の時点ではまだ検討段階です。

ゲーム内のことに関して言えば、esportsをサポートするためのシステムを継続的に提供していく予定です。キャラクターの頭上に表示されるHPバーをより見やすくする機能なども含めて多くのシステムを計画しています。それらのシステムにより、視聴者は試合の状況をより把握しやすくなります。この他にもオーバーウォッチリーグ開催に備えて我々は十分な準備を重ねています。

‐オーバーウォッチリーグに関連して企業やそのオーガナイゼーションからどの程度のコンタクトがありましたか?

:今は主要都市にオーバーウォッチリーグを誘致している段階です。そして、将来的なチームオーナーを招き交渉を行っています。

‐男女混合のチームがオーバーウォッチリーグに参加することは可能でしょうか?

:チーム次第です。我々としては性別、人種、職業などの多様性を目指しています。もしチームが望むのであれば、性別だけでなく、国籍に囚われないチームを自由に創ることは可能です。オーバーウォッチリーグは地域に根ざしたリーグですが、プレイヤーの出身地や国籍に障壁はありません。

‐トレーサーがオーバーウォッチリーグのロゴマークに採用された理由はなんでしょうか?

:ロゴマークについても沢山のアイデアがありました。トレーサーはオーバーウォッチを象徴するキャラクターの一人なので、シンボルだけでオーバーウォッチのリーグであると伝えることができるだろうと考えました。スポーツ的な雰囲気を出すために、彼女のポーズもアスレチックなものになっています。

‐今後のオーバーウォッチリーグの具体的なスケジュールはどうなっているのでしょうか?

:シーズンがスタートするのは今年のQ3(7-9月)からになります。この期間中に多くの選手が獲得され、新たなチームが結成されることになるでしょう。そのため最初のシーズンはコンパクトなものになります。しかし、2018年からは一貫したスケジュールでレギュラーシーズンを開催することができると思います。

シーズンが開幕したらいくつかの地域の主要スタジアムで試合が開催されることになります。十分なインフラが整った暁にはホームスタジアムでオーバーウォッチリーグを楽しむことが可能になります。そして、オーバーウォッチリーグのファイナルはBlizzConではなく、毎年、各都市で持回りで開催されることになります(スーパーボウルやチャンピオンズリーグ決勝のような形)。

‐オーバーウォッチリーグでは選手のドラフトが行われるのでしょうか?

:選手がドラフトにかけられることはありません。チームオーナーはロスターに関する権利を有しています。我々はオーバーウォッチリーグによって既存のチームが解体されることがないよう最善を尽くしていくつもりです。

※これは朗報ですね。ドラフトコンバインの話があったので、リーグ参加にあたって選手全員がドラフトにかけられて既存のチームがバラバラになるのではないかと危惧されていましたがその心配はないようです。おそらくコンバインはチームに所属していないランキング上位のプレイヤーなどが対象になるのかもしれません。ただし、リーグに参加しないチームに所属している選手がOWL入りを目指して所属チームを抜けるという可能性は依然としてありますね。

‐チームオーナーはどのように選定されるのでしょうか?

:オーバーウォッチリーグに投資してチームを長期に渡って運営してくれるのであれば誰でも歓迎しています。勿論、チームを起ち上げる計画やそのための資本は必要になります。それぞれのオーガナイゼーションや企業のプライバシーもあるので具体的なオーナー資格についてはここでお話することはできません。

チームオーナーがオーバーウォッチリーグとの協議の末に選定された場合、彼らはオーバーウォッチリーグに永久に参加することができます。オーバーウォッチリーグの詳細については近い将来にまたお知らせすることができると思います。

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