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追記:[Overwatch] 最新メタリポート(3/31)

Overwatch

今回の最新メタリポートは先週末に開催されたPIT Championship、Carbon Series、APES S2の試合を中心に集計されています。

今回のリポートにはAPEX Seson 2のデータが再び含まれている。Round of 8ステージではバスティオンのリワークが実装される前のパッチ(1.7)で運用されていたためにこのリポートの対象データから外していた。また、APEX準決勝のみオリーサがリリースされた1.9ではなく、1.8で試合は行われている(アナのダメージが減る前)。リポートの後半ではAPEX(KR)、Carbon Series(NA)、PIT Championship(EU)と地域ごとの異なる傾向を探っているが、まずは今週のヒーローピックレートから確認してみたい。

TIERS

S Tier (>=95% Usage Rate): Lucio (97%)

Tier 1 (>80% Usage Rate): No one!

Tier 2 (>50% Usage Rate): Ana (74%), Reinhardt (53%),Tracer (53%)

Tier 3 (>20% Usage Rate): Soldier 76 (48%), Genji (48%), Winston (47%), D.Va (42%), Roadhog (39%), Zarya (38%)

Tier 4 (>5% Usage Rate): Pharah (19%), Zenyatta (16%), Mercy (11%), McCree (8%)

Tier 5 (<5% Usage Rate): Mei (3%), Widowmaker (3%), Sombra (1%), Torbjorn (1%), Orisa (1%), Reaper (0%), Bastion (0%), Junkrat (0%), Hanzo (0%) , Symmetra (no pick)

意外にもオリーサパッチ以降はPTRで調整が行われているルシオを除き、使用率はとてもバランスが取れているように見え、半数以上のヒーローが8%~53%の間に収まっている。私はこの傾向を楽観的に捉えておりポジティブな傾向であると考えている。オーバーウォッチのようにニッチな目的てデザインされたヒーローが存在するゲームでは、使用率が極端に低いヒーローはどうしても出てきてしまう。特にプロフェッショナルシーンではチームコンプが極限まで最適化されているため、こういった傾向が顕著にあらわれている。そういった中で今週は全てのヒーラーの使用率が11%を超え、タンクは約1名を除く全ヒーローの使用率が38%以上となっている。新ヒーローの登場でメタの大幅な変化を期待していた人にとっては残念な知らせだが、その1名はオリーサとなってしまった。

韓国で行われた試合に関するデータは全体の19%とサンプルサイズは小さい。APEXはパッチ1.8で試合が開催されていたので、オリーサはプレーする機会すらなかったが、実際にプレーするチャンスがあったとして使われていたかどうかは疑わしい。今週のデータでオリーサが出撃したのは僅かに3回、しかもそのうちの1回は試合終了間近のジョークピックだった。残りの二つのうち一つはLG EvilのJake選手がNepal Sanctumで使用したもののTeam Liquid相手に何もすることができなかった。一方で、ImmortalsのHyped選手は Nepal Villageで壁とシールドの間に隠したスーパーチャージャーを効果的に使いそれなりの成果をあげていた。

プロにしろカジュアルにしろオリーサの現状に対する評価は低い。特に彼女の頭部のヒットボックスが大きすぎるのではないかとの不満が多く見受けられ、シールドが固定式で、オリーサ自身が機動力に欠けるとの不満の声も大きい。一方で上記のImmortalsの戦術のように、オリーサを固定砲台のごとく利用した特定の戦術では十分な力を発揮することもある。開発チームの最近の傾向として、新ヒーローリリース当初はオーバーパワードにならないよう控え目な調整をしてから、その後徐々にパワーをあげていくという調整方法をとっているが、彼女もまたその傾向をあからさまに反映しているように思う。ソンブラもcompLexity Gamingのような例外を除き、プロシーンでの評価は著しく低く、オリーサもソンブラと同様の軌跡を辿るような気がしている。開発チームは徐々にソンブラのテコ入れを行っており、最近では少しずつピックされるマップも増えている。私自身、オリーサの今後に関しては楽観視しており、このままの状況がそれほど長く続くとは考えていない。

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オリーサの頭の大きさがよく分かるミームw

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多くの人々が地域によってメタが異なると感じているかもしれないが、私も同感である。今週は幸運にもそれぞれの地域でトーナメントが開催されたので(LANイベントはAPEXのみ)、NA、EU、KRごとにまとまったデータを集計することができた。普段のグラフではオフェンス、ディフェンス、コントロールという括りで表示していたが、今回は地域ごとにヒーローの使用率を分けて表示してみた。

はじめにお断りしておくと、韓国での試合は全データの19%にすぎないので、他の地域よりもデータにバラツキがあることを念頭において欲しい。それを踏まえた上で、いくつか地域ごとの違いに目を向けてみたい。まずひとつめは、韓国選手はアナを好んで使う選手が多く、EU、NAの順でアナの使用率は落ちていく。この理由は明らかで、APEXで採用されたパッチがアナのダメージが落ちる前の1.8であったことにある。NAとEUのイベントでは1.9が採用されていたために、アナのスナイプ能力が落ち、ファラといった200HPヒーローを3ショットで倒せなくなってしまった。次に、韓国ではソルジャーの人気が他の地域に比べて著しく低い。この理由を探るためにBK StarsのコーチでありキャスターでもあるNamedHwi氏にコントタクトを取り質問をぶつけてみた。BK StarsのメインDPSであるCarpe選手はまったくといっていいほどcomp game(おそらくランクマのこと)ではソルジャーを使うことがなく、使うのはもっぱらスクリムくらいのものだという。同氏によると、ソルジャーをプレーするのはとても退屈であり、韓国ではハイレベル帯にも高いスキルを持ったDVAプレイヤーが多いためにランクマッチのような即席チームではナノバイザーのコンボを決めるのも難しいことなどがソルジャーの不人気に繋がっているようだ(上記グラフでも韓国選手のDVA使用率が高い)。また、韓国ではラダーでもゲンジの使用率が非常に高いため、フラッシュバンで動きを封じることができるマクリーがより好まれており、リズミカルにヘッドショットキルを取っていくマクリーのプレースタイルも韓国人プレイヤーの趣向に合っているという。

また、韓国人選手はウィドウメーカー、ソンブラ、メイを好んでプレーしており、他の地域に比べてウィドウとソンブラは2倍、メイの使用率は3倍強となっている。これらのヒーローのプレー時間は全体的に見れば低いとはいえ、そこには韓国特有のヒーロー運用術があると言えるかもしれない。メイによる画期的な戦術で注目を浴びたMeta Athenaは毎週のように新たな戦術を披露していた。Meta Athenaに関して付け加えると、Sayaplayer選手は今大会を通じて韓国のベストヒットスキャンの地位に昇りつめ、Taimou選手がエイム力を称える数少ない韓国人選手として強烈な印象を残している。

以下は地域ごとにオフェンス、ディフェンス、コントロールの使用率を比較したデータ。

This Link

Overwatch Hero Tier List and Meta Report: Something Strange is Afoot in Korea
https://www.overbuff.com/blog/2017-03-31-overwatch-hero-tier-list-and-meta-report-something-strange-is-afoot-in-korea

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