『OWCS Asia Championship』出場全8チーム紹介

OWLステージ1メタリポート

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wistonslabの試合データを基にしたOWLステージ1のメタリポートを有志の方がポストしてくれました。今更な感はありますが、リポートの評価も悪くなかったのでできるかぎり簡潔にまとめました。

owls1meta

実際のデータは↓で確認することができます。

Overwatch League - Season 1
All statistics for Overwatch League - Season 1. LAN tournament in Los Angeles. Prizepool: 3500000. Number of teams: 12.

※このリポートではピックレートも使用率もほとんど同じ意味で使っています。

Tier List

Total Time Played: 110:02:28

TierHeroPickrate
S TierMercy96.60%
Tier 1D.Va89.25%
Zenyatta81.64%
Tier 2Winston76.81%
Tracer67.24%
Tier 3Genji27.36%
Widowmaker25.80%
Junkrat25.81%
Tier 4Orisa18.37%
McCree17.93%
Pharah15.13%
Roadhog14.47%
Solider: 7611.52%
Lucio9.79%
Tier 5Reinhardt3.66%
Ana3.36%
Zarya3.12%
Sombra2.73%
Moira2.31%
Bastion2.15%
Reaper2.10%
Doomfist1.13%
Hanzo1.07%
Mei0.49%
Torbjorn0.14%
Symmetra0.00% (8 seconds!)

 
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ボストン

フィラデルフィアを除くとクラシックなダイブコンプ(モンキー、DVA、ゲンジ、トレーサー)を最も多用していたチーム。一方で実は最も数多い種類のヒーローを使用していたチームでもある(シンメトラの1秒を含む)。まったく使用しなかったのは唯一ソンブラ。トレーサーのピックレートが最も多いチームで(90%)、この他にリーグで80%を超えるチームはない。

上海

チームにプロジェクタイルを本職とするプレイヤーがいない点が目立っており、ゲンジ+ジャンクラット+ファラのピックレートは合計33.57%。これはフロリダの50.9%よりもさらに低い。対照的にマクリーのピックレートは38%とリーグで最も多く、ダラスを僅かに上回る。また、2/2/2コンプの使用率が最も高いチーム(96.51%)。

ソウル

リーグ(ステージ1)では最もメタに則したチームと思われる。チーム全体のピックレートはリーグ全体のそれに最も近く類似している。アナの使用率が最も多く、ロードホッグの使用率は4.77%とリーグ2番目に低い。また、ウィドウ、ゲンジ、ジャンクラットのピックレートが25-29%の範囲に収まっている。

ダラス

ダラスはダイブコンプの運用に苦しんでいた。それはピックレートに顕れており、オリーサのピックレートは他を引き離す49%でロードホッグは41%。一方でトレーサーのピック率は最も低く30%。アンチダイブ要員のジャンクラットはヒューストンに次いで最も多い。また2/2/2の使用率も83%とリーグで最も少ない(実際は85%で83%はフロリダのデータ)。

ヒューストン

リーグ全体で比較してもMonteやDOAが指摘するほどに常時アンチダイブコンプを運用していたわけではない。ただし、ジャンクラットの使用率は52%と高く2位のダラスを7ポイント上回り、その他のチームはこれらを大きく下回っている。またマーシーとDVAのピックレートがリーグで最も高い(99.06%と98.49%)。

ロンドン

ファラのピックレートの低さが目立っており(7.37%)、上手く機能しないためにマーシーをタンクラインに近づけるためにファラを使っているとするダラス(Seagull談)の次に少ない。全体的にはダイブコンプを重用するソウルと、攻守で偏りのあるコンプを使うニューヨークを混ぜたようなコンポジションを採用していたようだ。リーグ平均を顕著に上回るピックレートこそないものの、マップやサイドに合わせ上手くピックマネージメントをしている。

LAヴァリアント

ダイブを重用しているチームだが、他のどのチームよりバスティオンを多く使用している(これは8-7までもつれたダラスとのジャンカータウン戦も影響している)。また、彼らはステージ1で唯一、ディフェンス側でバスティオンを使用したチームでもある。Soonがバスティオン好きなのは誰の目にも明らかであるように見える。

LAグラディエイターズ

ファラマーシーが傑出していたチーム。ファラのピックレートは26%でリーグで最も高い。またHydrationが操るドゥームフィストの使用率はリーグ全体の28%を占めているが、使用時間は21分と短い。ボストンを除くとウィドウメーカーの使用率が最も低い(16%)。

フロリダ

フロリダはトレーサーを除き、ピックレートが10%を超えるDPSヒーローが7人いる(ウィドウの32%が最高)。ゲンジ、ウィドウ、ジャンクラット、マクリー、ソルジャー、ファラ、そしてソンブラ(10%)だが、おそらくはTviQのピックプールの広さに依存している。ソンブラはリーグ全体のプレー時間の28%を占めており、ジャンカータウン防衛での出番が多く、攻守両方でもソンブラの運用を試みていた。また、ゼニヤッタの使用率はリーグで最も低い(70%)。

ニューヨーク

リーグでは攻守で最も顕著な違いを見せたチーム。具体的にはゲンジとジャンクラットの使い方で、オフェンス時のゲンジのピックレートが55%でジャンクラットが14%であるのに対して、ディフェンス時はゲンジが14%、ジャンクラットが61%という特異な運用方法を見せていた(コントロールマップを除く)。

フィラデルフィア

マップ、サイド、対戦相手に関わらず古典的なダイブコンプを多用していたチーム。Shadowburn操るゲンジのピックレートは58%で2位のボストンを13ポイントも引き離している。

サンフランシスコ

これといった特徴を見いだせないチームだが、オフェンス時はBabybayのゲンジを除くとフレックスDPS(トレーサー以外のDPS)はピックレートが多い順に4人のヒットスキャンが並んでいる(ウィドウ、マクリー、ソルジャー、ソンブラ)。ソウル、フロリダ同様にウィドウメーカーがチーム6番目にピックレートが多い(つまりプライマリフレックスDPS)。

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ドラド

オフェンスでは主にダイブが使われている。通常はフレックスDPSはゲンジ(58%)だがウィドウメーカー(34%)にスワップされることもある(プライマリDPSはトレーサー)。ウィドウ以下は10%未満のヒーローが並ぶのでその他のコンプが付け入る余地はあまりない(ファラで9%)。ディフェンスではウィドウの使用率があがり41%、ゲンジは減って32%だが、その分ジャンクラットの使用率が37%と増えている(オフェンスは8%)。

アヌビス

オフェンスではダイブが多く使われているが、リーパーも使われている点が興味深く(13%)、ポイントBで敵を一掃できる能力が好まれていると思われる。ディフェンスではジャンクラットが豊富に使われ(60%)、オリーサも35%と使用頻度が高いがロードホッグの頻度はそれに比べ少ない。高台で争えるDVAは攻守のピックレートが96%に達している。

ヌンバニ

このマップで中距離の射線が確保しやすいことは、特にディフェンス面のピックレートにあらわれている。昨今はオフメタヒーローとなったアナとソルジャーだが、アナのピックレートはディフェンスで27%(攻守14%)、ソルジャーは攻守で47%、ディフェンスでは53%に達している。

アイヒェンヴァルデ

ファラ向きのマップとしてはコントロールマップがあげられるが、このマップもファラのプレイグラウンドと言える。フレックスDPSとしての使用率も45%と高く、その対策としてマクリーの出番も増えている(35%)。ファラ対策としてバーストダメージの出せるヒーローが好まれるものの、ポイントAの時計塔がファラに有利に働くためか、その分ウィドウメーカーのピックを抑制している。

ジャンカータウン

このマップの定番となったパイレーツシップコンプによりオフェンス時のバスティオンのピックレートは31%に到達している。ただし、このマップ以外でこのコンポジションが使われることはほとんどない。オリーサ&ホッグのアンチダイブコンプが非常に強力でピックレートは50%と高く、これはモンキー&DVAのダイブコンプとほぼ同じ割合。ディフェンスはパイレーツシップ対策としてウィドウメーカーとジャンクラットのピックレートが極めて高くなっている(60%と61%)。

ホライゾンコロニー

歴史的に見るとソンブラは2CPのディフェンス側で使われてきたが、ここでは史上初めてオフェンス側のメタヒーローとして選ばれ、その使用率は25%。このマップの攻撃側はクラシックなダイブ志向が強く、ウィドウメーカーのピックレートも高い(30%)。この他、オフェンスではモイラ(14%)、ロードホッグ(11%)、ラインハルト(10%)、ザリア(8%)のピックレートが5%を超えている。

イリオス/灯台

ファラとマクリーを中心とした構成が展開されている(45%と41%)。また、このマップではルシオの使用率が他のマップに比べて高い(31%)。

イリオス/井戸

灯台同様にファラとマクリーの使用率が高い(45%と47%)。ルシオは灯台よりもさらに増え40%。ランクマッチではこのマップで人気のオリーサとロードホッグはそれぞれ7%と6%で使用率は高くない。

イリオス/遺跡

メタ傾向が最もはっきりと現れる(つまり多様性がない)マップでウィンストン、DVA、ウィドウ、トレーサー、マーシー、ゼニヤッタのピックレートはそれぞれが88%を超えている。残りのヒーローは唯一ゲンジが10%を超えている。

オアシス/ガーデン

サブマップとしては最もファラが好まれるマップ。ほとんどのチームがファラ対策としてマクリー(26%)よりもファラ同士の対決を選択している(58%)。ゼニヤッタがセイフティにポジショニングできる死角や高台がないためルシオの使用率も高い(58%と43%)。

オアシス/ユニバーシティ

ピックされるヒーローに多様性のあるマップでヒーロー14人のピックレートが19%を超えている。このマップではあらゆるタンクが実用的と言える(ラインハルトで28%、ザリアで24%)。

オアシス/シティセンター

伝統的にファラが得意とするマップだが、ステージ1ではマクリーのプレイグラウンドになっている(52%)。ファラの使用率27%はトップティアーのヒットスキャンのLoSを遮る遮蔽物が少ないことが影響していると思われる。ゼニヤッタの使用率は80%と高く、開けすぎてルシオのオーラに不向きなことが影響しているのかもしれない。

レイコータワー/コントロールセンター

オールドスクールなオーバーウォッチを彷彿とさせるラインハルトとザリアが幅を効かせているマップ(それぞれ~77%)。DPSにはマクリーとジャンクラットのラインナップが並び、サポートは定番のマーシーとゼニヤッタ。ウィンストンにとっては最も相性の悪いマップのひとつ(20%)。

レイコータワー/ナイトマーケット

このマップもクラシックなダイブコンプ向けのマップでコアとなる5人のヒーローの使用率が84%を超えている。ソルジャー(29%)、ファラ(21%)、ゲンジ(33%)がフレックスDPSとして選ばれている。

レイコータワー/ガーデン

ファラの環境キルが効果的なマップであることを反映してかOWLでもファラのピックレートが高い(51%)。また、相手ファラによる一方的なコントロールを避けるために、相手よりも先のポイント進入を狙う目的でルシオを入れるケースが増えている(43%)。

その他

最もプレーされていたコンポジションはウィンストン、DVA、トレーサー、ゲンジ、マーシー、ゼニヤッタで、次いでゲンジの代わりにマクリーが入るパターン。

上記のトレゲンコンプの勝率は47.55%で集団戦の勝率は43.41%。最も勝率が高いコンプはオリーサ、DVA、ウィドウメーカー、ジャンクラット、マーシー、ゼニヤッタというアンチダイブとも言える構成(勝率65.65%、集団戦勝率62.12%、集団戦100戦以上のコンプが対象)。

メイについては触れていないが、彼女がダイブコンプに絡んだプレー時間は約9分でそのうち集団戦は9戦7勝。

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以下、この他にも興味深いリポートが書かれていますが、この辺で力尽きたので残りはリンク先のポストを参照してください。

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