シーズン2でのオーバーウォッチリーグ入りが期待される注目すべきコンテンダーズプレイヤー12名と題されたポストがあったので紹介。
コンテンダーズ・シーズン2のスカウティングをもとに書かれているようですが、基本的にこの手の一ユーザーが投稿したスカウティングリポートやレビューの類は低評価になることが多いものの、このリポートはなかなか好評なようで高い評価を得ています。
とくに明記はされていませんでしたが、OWLの規定年齢に達しない2001年5月1日以降に生まれたプレイヤーについてはレポートの対象外ではないかと思われます。
同じユーザーによるコンテンダーズ・シーズン1終了時点のリポートはこちら(英語)。
Hitscan Damage
Asking – 6nakes – EU / France
純粋なエイム力に関しては、コンテンダーズで唯一にして最高のプレイヤー。OWLでも彼と比較しうるのはPineのみと自分は考えるが、議論の余地はあれど🇫🇷Askingのほうがベターであるように思う。彼は突飛な裏取りを狙ったりはせずよりチームプレーに徹する。
ヒットスキャンとはいうものの、彼のベストヒーローはおそらくハンゾー。ウィドウとマクリーも得意でスクランブル時のソルジャーでもポップオフ(ハイライトになるようなビッグプレー)することがある。集団戦での勝利においても、ソロキャリーにおいても非常に安定した能力を有している。
あえて批判するとすればヒーロープールが物足りない。トレーサーやザリアでのプレーを躊躇することがあり、ファラは目眩でもおこしたかのようなプレーを見せる。しかし、そのエイムだけでも驚嘆すべきものであり、他のプレイヤーを凌ぐ存在となっている。
Nenne – XL2 – NA / Korea
NYXLはNanohana(元Fl0w3r)を将来の大器としてアカデミーチームに温存していたが、いまのところコンテンダーズではその期待には応えられていないように思う。既にXL2では先発ロスターの地位すら失っている。
その代わりとして🇨🇦Mangachuと🇰🇷Neneが先発を務めているが、Neneはシーズン2から米国に滞在しておりこれまでのようにハイピングに悩まされることなくモンスターのような活躍ぶりを見せている。
NYXLに更に優れたトレーサーとウィドウメイカーそしてオフタンクもプレーするスタープレイヤーが必要かどうかは議論の余地はあるがほとんどのチームがぜひとも彼をほしがることだろう。
シーズン1で選択したプレイヤー:🇰🇷Stitchの重要性はHooregにスイッチした途端にRunawayの脅威が落ちることで強調されることになった。🇺🇸Zacharee(Fusion University) は今シーズン、非常に印象的なウィドウメーカーをそのピックプールに加えている。
Flex Damage
Shadder – Gigantti – EU / Romania
🇷🇴Shadderが加入したチームは向上するのがこれまでの原則で、Giganttiが昨シーズンのファイナリストであることを考えれば、それを証明するのは優勝しかない。コンテンダーズでのShadderを見たことがない、彼を過大評価されたゲンジのワントリックと評する人々が、フレキシビリティを発揮している今の彼を見てどう思うのか興味深い。シーズン1ではソルジャーやソンブラにブリギッテ、シーズン2ではハンゾーやファラでもプレーしている。
自分が見た中でデキの悪かったヒーローはオリーサくらいのもので(Giganttiはスクリムで機能したからということで、たまにおかしな戦術を見せることがある)、相手チームがゲンジが刺さるコンプを採用してきた場合には、彼の右に出るサイボーグ忍者はEUには存在しない。
Youngjin – Kongdoo Panthera – KR / Korea
Kongdooのような恐るべきチームから誰か一人を選ぶということは難しく、チーム全員が本当に素晴らしいが、Guard(多分Decayと勘違いしている)、Dding、🇰🇷Youngjinらはオフタンクをこなしながらダメージヒーローまで幅広くプレーしそのクオリティが落ちることもない。その中からYoungjinを選んだひとつの理由は彼がゲンジといったヒーローにまでピックの幅を増やしたことでチームがうまく機能し、試合ごとに彼が上達していった点にある。
しかし、彼を選んだ最大の理由はいまのところブリギッテを他の誰よりもうまくプレーすることができるため。ドゥームフィストのように単独で相手陣内にダイブし生還するだけでなくサポートも仕留めて戻ってくるが、なぜあのようなことが可能なのか自分には見当もつかない。
シーズン1で選択したプレイヤー:🇺🇸Nero(Toronto Esports)はパートナーのDPSが現メタで苦しんではいるがまずまず。🇰🇷Sp9rk1e(Element Mystic)はアカウント販売によりチームからペナルティを科されシーズン2ではプレーしていない。
Main Tank
Bumper – Runaway – KR / Korea
APEX Season 2からRunawayでプレーしている🇰🇷Bumperはこれまでメインサポート、オフタンク、メインタンクへと度々ロールを変更している。これまでレギュラーとしてプレーしてきたが、自分が彼を真のプレイメーカーとして認識するようになったのは今シーズンがはじめて。
OWLのように高度に連携が取れたチームで彼が活きるかは分からないが、相手チームのフォーカスを受けつつもウィドウメーカーに圧力をかけて時には仕留め、残り3hpで生還してくるようなプレーをいとも簡単にしてみせる彼は相手チームのコーチを悩ませている。
いずれどこかのチームが彼のそのプレーにしっぺ返しを食らわせるだろうと考えていたが、彼はことごとく相手の注意を自分に引きつけながらもスナイパーを仕留め逃げ帰ることに成功している。
Panker – Gladiator Legion – NA / Korea
OWLプレーオフ目前にグラディエーターズに生じたFissureのトラブルを考えると、Legionからメインタンクが引き抜かれることになるかもしれない。コンテンダーズでプレーするトップタンクは新規参入チームが優先的に契約できる権利があり、傘下のアカデミーでプレーする🇰🇷Pankerだけがそれらに先んじて契約することが可能で彼こそがベストなメインタンク。
メインタンクすべてのヒーローで質を落とすことなくプレーでき、韓国人ながらNAでのプレー経験もそれなりにあり、米国人オフタンクのGodsと完璧な連携が取れていた彼と契約することがグラディエーターズのとるべき行動。
シーズン1で選択したプレイヤー:🇷🇺Sharky(CIS Hope)はメインタンクとして手堅いプレーを続けている。🇸🇪Lullsish(Angly Titans)がスウェーデン代表に選ばれていないのは恥ずべきこと(代わりに選ばれたのがReinforce)。
Off tank
Daco – Element Mystic – KR / Korea
🇰🇷Dacoはコンテンダーズ・コリアでは並ぶ者がいないベストなDvaプレイヤーで、攻撃から防御までいとも簡単にこなすモンスターDva。Element Mysticをまとめ支える存在であり、絶対的に不利な状況でもチームを生き残らせることができる。
自分は、実際の彼は今コンテンダーズで見せているよりも更に柔軟なプレイヤーではないかと考えている。ザリアでポップオフすることもあり、チームコンプに合わせて自由にプレースタイルも変えることができるので、彼はこれ以上なにも変える必要がないくらい素晴らしいプレイヤー。T2シーン全体を見渡しても彼がベストなDvaかもしれない。
Txao – CIS Hope – EU / Russia
🇷🇺Txaoは見るたびに少しずつ成長しているタイプのプレイヤーでゲームごとによくなり、徐々にではあるが評価を上げてきた。それまで彼のよさにはっきりとは気づかなくとも、彼がキルフィードを埋め、ダメージヒーローを封じ込める姿を一度目にすれば、彼一人に注目するようになり、非の打ち所のないプレーを実感することになる。
Dvaのピックレートはコンテンダーズでも90%以上と高いことから、他のDvaプレイヤー同様に彼のピックプールについては疑問の余地はあるが、いずれにしても彼がよいプレイヤーであることは、いつかは認めざるを得なくなるだろう。
シーズン1で選択したプレイヤー:🇦🇺Hoowoo(Blank Esports)はよくないシーズンを送っているが、これは今シーズンはパシフィックがオンラインになったことで200というハイピングに悩まされていることが影響している。🇮🇸Hafficool(British Hurricane)もシーズン2は不調だが、そもそもチーム全体が今季は絶不調にあったと思う。
Flex support
Twilight – Runaway – KR / Korea
フレックスサポートの「フレックス」がただのゼニヤッタメインではないことを意味したシーズンで🇰🇷TwilightはRunawayでも非常に目立っていた選手。彼のロードホッグはフランカーとして動くオールドスタイルなものだが、フランカー以外でもオリーサのストップに合わせてポークするという風変わりな能力も身に着けている。
以前はサポートソンブラとしても知られていたが、怪物級のゼニヤッタの能力にも疑いの余地はない。どのようなメタにも適応可能で、過去のソンブラがそうであったように、自らメタを作り出すことすらある。
コンテンダーズ開幕以降はしばしRunawayに不可解な選手起用が見られたかもしれないが(そのいくつかがHooregだとは言わないが)、Twilightはシーズン1と2の両シーズンで際立ったパフォーマンスを残している。
Shu – Toronto Esports – NA / Korea
コンテンダーズシーンにおいて、本当の意味でシーンを席巻するようなゼニヤッタは現れていない。どのゼニヤッタがベターでフレキシビリティを発揮していたのかもう一度よく検討した結果、Toronto Esportsの🇰🇷Shuに注目した。もしコンテンダーズで誰がベストなゼニヤッタかを端的に言うのであればShuを選びたい。Torontoのシーズン2は芳しくないものの、対峙したトレーサーやゲンジにとって彼のゼニヤッタは厄介な存在であるだけでなく、マーシーのポケットに入ったウィドウメーカーをも暫し圧倒することがあり、それが彼を傑出した存在にしていた。
シーズン1で選択したプレイヤー:🇰🇷Alarm(Fusion University)は今シーズンそれほどよいわけではないが、それはあくまでも彼の基準とするものが高いからであり、実際にはまずいプレーをしているわけではない。🇰🇷Viol2t(O2 Ardeont)はシーズン1よりもよいプレーをしており、今も韓国ではベストなフレックスサポートであることに疑いの余地はない。
Main Support
Luddee – Angry Titans – EU / Sweden
今年のスウェーデン代表は気心の知れた面子ばかりを寄せ集めたロスターかもしれないが、そんな中でAngly Titansの中心としてチームの成功を支える🇸🇪Luddeeと、OWLで低調なパフォーマンスを見せいてたZebbosaiとのギャップはそれすら許さないほどの大きな差がある。
彼のマーシーはとても堅実かつ残り50hpで不意に視界から消えて相手を苛つかせるようなプレーもする。Angry Titansの強力なタンク戦術において彼のルシオは不可欠な存在であり、更にBritish Hurricane戦のキングスローで見せたようにルシオのロールアウト(壁走りやジャンプを駆使したプレー)で相手を翻弄する能力もある。
実の兄であるMnedokusaiiよりも先に弟がOWLでプレーすることになれば面白いことになるだろう(ヒューストンのMnedoは昨季未出場)。
Elk – Fusion University – NA / USA
コンテンダーズ・シーズン1でも🇺🇸Elkを選ぶべきだったのかもしれない。彼は卓越したメインサポートであり、マーシーからルシオまで柔軟にプレーし、さらに必要であればアナでも質の高いプレーを見せ、それら全てが機能している。彼が窮地に立たされることは滅多になく、誰をいつポケットするべきかを理解している。サポートプレイヤーとして上達したいのであれば参考にすべきプレイヤーのひとりということになるだろう。
彼は非常にスマートな人柄で、Fusion Universityにおいてショットコールでもその中心を担っていると考えられている。フィリーではNeptunoの壁は厚いかもしれないが、他の多くのチームが彼にオファーを申し出るのではないかと予想している。
シーズン1で選択したプレイヤー:🇺🇸Fire(Team Envy)はまずまずのシーズンを送ってはいるが幾分か平凡であり、マーシーでのプレーも傑出しているとは言えない。🇰🇷Jesce(Element Mystic)は今でも韓国のベストメインサポートでありElement Mysticのトールビヨン/オリーサコンプが成立するのも彼のマーシーがいればこそ。
—————
一筋縄ではいかないとされるオーバーウォッチのスカウティングですが、ロールにつき2名までという縛りがあるとはいえ意外な選手の名前があったりなかったり。
今後メタ環境次第でガラリと評価が変わる可能性はあるものの、果たしてこの中から何人のオーバーウォッチリーガーが誕生することになるでしょうか。