本日Seagullが公開した”The State of Overwatch”という動画が大変な反響を呼んでいます。
早い話が今のオーバーウォッチの現状はまずいですよという批判的な内容なわけですが、動画は20分~と長く自分にはこれを正確に訳せるだけの能力もないのとスレでこれといったまとめコメントも見つけられなかったので、Dexertoの記事と一部ユーザーのコメントをもとにごく簡単にまとめてあります。
”https://www.dexerto.com/overwatch/seagull-reveals-his-frustrations-with-current-state-of-overwatch-in-rare-youtube-video-221243”[追記]
いくつかわかりにくい表現を補足訂正しました。
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今回の動画が公開される以前、Seagullは配信中に以下のようにコメントしています。
「奇妙なことに誰もこのゲームについて語らなくなってしまった(ここではオピニオン、ガイド、考察的なものを指します)。オーバーウォッチのYoutuber数は多分10人以下で、いまはreddit、youtube、twitch以外にこのゲームを議論する場所はない。」
「twitchでは多くの配信者がオーバーウォッチを去り、youtuberのOWコミュニティはとても小さい、redditの本サブではブロンズレベルのPOTGやGIFが垂れ流され、コンペサブではドラマしか盛り上がらない。」
そして今回の動画ではオーバーウォッチが根本的に抱える問題について指摘しています。
「良いゲーム(マッチ)は本当によくて、悪いゲームは本当にわるい。ランクマッチがコインの裏表で決まるようなことにならないよう、彼ら(開発)はゲームでの体験を正常な状態にする方法を見つける必要がある。」
相手がブリギッテを出してきたにも関わらず、味方のトレーサーが変えなければそこで勝負がついてしまうという味方依存の高いゲーム性についても触れていました。
「『相手がそう来るなら、僕はこうすることもできる』そういった駆け引き戦術の奥深いプレイングから、よりジャンケンのような三竦みになった戦いへと変貌を遂げた。世界最高のトレーサーがいても、ブリギッテは存在するだけでトレーサーのカウンターになる。」
Seagullはスキルベースでないヒーローがスキルキャップの高いヒーローに対して容易にカウンターやハードカウンターになっている現状は問題と考えているようです。
そして、Ultimateについてもやや過剰ではないかと考えています。
「オーバーウォッチがゲームとして持つニュアンスや意味合いについてもう少しフォーカスする必要がある。Ultが強すぎてQをどれだけ押したかで勝負がついてしまう」
Seagull’s video has a lot of thoughts and concerns with the game with almost no solutions for the problems he addressed.
— Lane (@Surefour) 2018年11月15日
Surefourはこれらの問題に対して、懸念はもっともだがSeagullはそれらを解決する方法をほとんど示せていないと達観しています。
たしかにかれこれ2年以上も言われ続けてきた問題ですからね、Seagullが問題提起したこと自体は大きな意味があるとはいえ、散々繰り返されてきた議論ではあります。
「こういったすべての要素が自力ではどうにもならないというフラストレーション(powerlessness frustration)を生み、ソロキュー環境でプレイヤーがそういった感情を抱くようになると、お互いにトキシックになりだす。」
ゲームがリリースされて以降、追加されたヒーローの多くが味方の支援を得られない相手を簡単にキルすることができるヒーロー(ソンブラのハック、ドゥームのUlt、ハモンドの200族へのパイルドライバーなど)であることもSeagullは嘆いていたようです1。
「僕はこのゲームを愛している。単にヒーローやマップを追加するだけではなく、本当の意味での変化を望んでいる。オーバーウォッチがこれまで以上によくなることを期待している。」
ちなみに今日のSeagullの配信タイトルはUlt/CC満載のゲーム性に対する皮肉でしょうか、”QverwatCCh”になってますねw
最後は元OWプロでもあるSlasherのツィート。
Regarding the state of Overwatch: I’ve been playing OW since closed beta day 1 (Oct 27, 2015). I have more hours of ranked play in Top 500/GM/M than some OWL players. I’ve watched every tournament.
Overwatch might be the most frustrating playing experience in all of esports.
— Rod Breslau (@Slasher) 2018年11月15日
クローズドβテスト以降このゲームをプレーし、トップ500も経験し、リーガー以上にプレーし、あらゆるトーナメントを観戦してきた上で言うならば、オーバーウォッチはすべてのesportsの中で最もフラストレーションのたまるゲームじゃなかろうか、ということしょうかね。今更ですけど。
以降も延々とほかタイトルとの比較でこのゲームのデザイン的欠陥や開発方針などにダメ出ししてますがここでは割愛します。
個人的に一番残念なのは開発がユーザーとの対話をやめてしまったことですかね。以前からこのブログを読んでる人なら気づいてると思うけど、ブルコメ記事かなり減りましたよね?
ジェフが開発チームを心無い発言から守ろうとする姿勢は理解できるんだけど、それと同時に建設的な意見があっても開発チームがそれらについてどう考えているのか彼らなりの意見を述べたりするようなことは皆無になってしまいました。
パッチノートが出たときに変更理由を一方的に書くだけなんですよね。そこに至るまでのプロセスでもっとユーザーの意見なりフィードバックが汲み取れていれば、誰もそんな変更や調整は望んでいないよということが理解できるケースもあったはずなんですけどね。
公式フォーラムで今回のSeagullの動画スレが立ったときもわずか4分でロックされてしまいます。
”https://ow-57.reddit.com/r/Overwatch/comments/9xdniq/the_state_of_overwatch_seagull/?utm_content=comments&utm_medium=hot&utm_source=reddit&utm_name=Overwatch”