追記/訂正:セクハラ問題について新たな事実も発覚、その影響は何故かマクリーにも飛び火

Blizzard Entertainment社内におけるセクハラ訴訟で渦中の人物となった元WoWクリエイティブ・ディレクターAlex Afrasiabi氏のさらなる悪業が暴かれています。さらにその問題がOWのマクリーにも波及しているようですが、これらについてまとめます。

追記/訂正
いくつかの情報・発言を加筆修正しました。

– 社内の人間の多くが、問題視されていた「Frat Boy Culture」(過去記事参照)の存在を知らなかったとされているが、問題発覚後に露顕した過去のSNS上の画像はそれらの発言と矛盾する。この画像はAfrasiabi氏以外にも訴訟で言及されていた「Cosby Suite」の存在を知っていたことを明確に物語っている。

– 「Cosby Suite」とはAfrasiabi氏が2013年のBlizzConに参加した際のホテルのスイートの愛称であり、その当時レイプ犯として有罪判決を受けた著名なコメディアン/司会者のビル・コスビーにちなんで名付けられたという。当初は性的な意味あいはなく、コスビーが着ていたアグリーセーターのように部屋の内装が時代遅れだったからとする関係者もいるが真相は不明。

– カリフォルニア州の訴状によると、Afrasiabi氏はBlizzCon中に女性従業員を口説き、結婚してくれなどと言いより、キスや身体的接触を求めていたという。こういった行為は当時の上司や男性従業員の目の前で平然と行われ、上司が女性従業員から引き離す必要があった。

– 「Cosby Suite」はただの愛称やジョークではなく、アルコールがふんだんに用意された集会場のようなもので、冒頭の画像にもあるように多くの人間がビル・コスビーの肖像の前でポーズをとっている。ここはBlizzConにおける非公式なホットスポットであり、同社への入社を目指す人々がそのトップデザイナーに会いにきたり、仲間内でたむろする場所として使われていた。

– 関係者によると、冒頭の画像には人事部の人間も確認できるというが、人事に対する訴えが漏れていたという従業員側の主張も納得できる。

– BlizzardのAllen Brack現社長はAfrasiabi氏への適切な処分を怠ったことで訴状の中でも名前があげられていたが、両氏は2010年のBlizzConで共にパネルにも登壇している。その時、一人のファンがWoWに登場する女性キャラクターがヴィクトリアズ・シークレット(女性下着メーカー)のカタログに出てくるモデルのような外見であると疑問を呈したが、この時のAfrasiabi氏の発言が差別的とも指摘されている。

– Blizzardは2013年の出来事を元にした従業員の訴えを受けて内部調査を開始。同社の主張によると、その時点でAfrasiabi氏については別の調査を行っており、2020年夏にAfrasiabi氏を従業員に対する不正行為で解雇している。ただし、当時は退社理由については明示されておらず、解雇の事実はKotakuの取材で同社の広報が明らかにしたもの。

– マクリーの名前変更を求めるOWコミュニティ:

リークされた「BlizzCon Cosby Crew」と銘打たれたチャットルームのキャプションも問題となっている。Cosby Crewとは前述のスイートを使用していたAfrasiabi氏の仲間達ということだろう。会話に出てくるDave Kosak氏も2020年に退社している。

Dave Kosak:Cosby Suiteのためにいかした女の子達を集めてる

Alex Afrasiabi:連れてこい

Dave Kosak:彼女達全員と結婚することはできないぜAlex

Alex Afrasiabi:俺は中東人だからできるよ(イスラム諸国は一夫多妻制、同氏はイランがルーツだが米国籍)

Jesse McCree:xxxxのスペルが間違ってるぞ(伏せ字はfuck、つまり「結婚ではなくファックするだけだろう」と言いたかったとも取れる)

Jesse McCree:Cosby Suiteまで来いよ(下で名前が出てくるStreet氏宛て)

ここで一部のOWファンの間で一際問題となっているのがチャットに登場したJesse McCreeという人物。ゲーム内のマクリーと同姓同名だが、この人物は2019年のBlizzConでDiablo4のゲームデザイナーとしても登場。おそらく、マクリーの名前も彼に因んで名付けられた可能性が高い。この点については英wikiにも同社のゲームデザイナーの本名が由来であると記載されており、本人も2019年のBlizzConで両親がOWのファンであると公言している。

同氏はDiablo 4のリードデザイナーであることから、この問題はredditのDiabloサブでも大きな反響を呼んでいる。OW2同様にリリースが待たれる同タイトルの開発に少なからず影響を与えるかもしれない。

この他、もうひとりのWoWリードデザイナーであるCory Stockton氏(現在もBlizzardに所属)や退社後現在はRiot Gamesで新作MMOに携わるGreg Street氏の名前もチャット内に確認できる。Greg Street氏については「Cosby Suites」の存在を期待する当時のツィートも確認されている。尚、同氏は「Cosby Suites」でハラスメントが行われた現場を一度も見たことはなく、BlizzConでの楽屋や休憩室であると認識していたとの声明を出している。

OWファンの一人は件の「Cosby Suite」に関わっていたことが明らかなJesse McCreeの名前をマクリーの声優であるMatt Macerに変えろと要求。

マクリーの名をゲームから消すか、二度と糞ネームを口にすることがないようOW2では別の本名に変えさせろとするファンも。

実際に開発がこれらの要望に応えるかは微妙ながら、仮に応えたとしてもセリフの再収録など現実的ではなく、Blizzardには差別や不平等解消のためのより実効性ある行動が求められているわけですが、このゲームのテーマ性やメッセージを愛するファンも多いだけに、コミュニティがどのような反応を見せるか今後の展開が注目されます。

追記
渦中のAfrasiabi氏とジェフは両者がBlizzardに入社する前、EverQuest時代の大手ギルドである” Fires of Heaven”(その後はWoWギルドに移行)からの付き合いがあり、2人は”Tigole and Foror”としても知られていた。過去記事でも触れていたようにTigoleはジェフのハンドルネームでFororがAfrasiabi氏のHN。ただし、ジェフが件のCosby Suiteに関わっていた事実は確認されていないので誤解なきように注意。

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