オーバーウォッチ2のゲーム・プロデューサー(Game Producer, Overwatch 2)を務めいてたTracy Kennedy氏が明日付でBlizzard Entertainmentを退社することを自身のSNS上で明らかにしている。
In exciting news, tomorrow's going to be my last day at Blizzard. Really pumped about my next team and project, and it'll be very nice to finally put my sword down and rest. It's been a long battle and I am very tired. pic.twitter.com/7ucXf4xPqF
— Tracy Kennedy 💙✊ (@dogspinster) February 3, 2022
Kennedy氏といえば、Activision Blizzardのボビー・コティック現CEOら上層部相手に歯に衣着せぬ批判でコミュティから注目を集めていた人物のひとり。マイクロソフトによる買収計画が発表された際には、OW2開発の遅れを開発チームの責任に転嫁したコティックCEOに、辛辣なメッセージを宛てたことでも記憶に新しい(関連記事)。
その時のメッセージの最後は”bye”で締められていたが、おそらく買収が発表された時点ですでに退社は決まっていたものと思われる。これまでの上層部に対する強気な発言には、退社を控えていたという背景もあったのかもしれない。
昨年4月にジェフがBlizzardを去った当時は、最後までOWチームを護るために会社と戦ってくれた素晴らしい人間であったと、ジェフに敬意を表してもいた(関連記事)。
オーバーウォッチチームを永遠に愛し、彼らはこれまで巡り合った中で最も優秀で才能あふれる人々であり、会社が象徴していたはずのものすべてを体現していると語る一方で、会社のリーダーシップについては、今回の不祥事が招いた混乱について自らの責任を問うことも反省もしておらず、今回の事件から何一つ学んでいないと厳しい言葉を投げかけている。
退社理由については明らかにされておらず、「長い戦いではあったが、剣を下ろし、これでやっと休むことができる」とBlizzardでの数年間を振り返っている。長年隠蔽された不正が明るみとなったABKにおいて、彼女が戦いつづけたものが何であったかは想像に難くない。
退社の一報を伝えるコンペサブではOW2開発が一区切りついたことによる退社ではないかとのCopipumも見られるが、Kennedy氏の新天地として、元Blizzardの同僚からRiot入りを示唆する以下のようなリプライも届いている。
You’re on a different League, Tracy, and you’ll forever be a Legend over at Blizz, I’m sure they’ll Riot
— 🌱 Sara Dadafshar (@npcSara) February 3, 2022
本来は小文字となるべき”different League”(別格)のleagueと”be a Legend”のlegendが固有名詞を指す大文字に、”they will Riot”とこれも動詞で小文字になるべきところが大文字となっている。
League, Legend, Riotという3つのワードが一体何を示しているかはもう明らかだろう。
Kennedy氏にリプを送ったこの人物は現在Riotでヴァロラントのゲームプロデューサーを務めている。