直近1ヶ月の各地域各ロールトップ500推移をポイント形式にしたデータのまとめになります(8/21~9/3はトップ500休止期間)。
今回は有志集計によるシーズン12のトップ500ヒーロー使用率についても記事後半に掲載しています。
<概要>
- タンクはウィンストンとDVAが全地域で二強のタンク
- タンクはシグマの人気が全地域で6割以上も激減
- 欧米ではラインハルトの人気がさらに上昇中
- アッシュがキャスディからトップヒットスキャンの座を奪う
- オフメタDPSヒーロー全般に人気上昇の兆し
- 使用率ではリーパーがDPS 4位と大健闘
- イラリーとバティスト人気が全地域で急落
- ジュノは北米で早くもトップサポートに君臨
- ライフウィーバーが一部地域で最下位を脱出
データ説明記事タイトルでは「メタ観測」となっていますが、必ずしも実際のトップ500帯メタ環境を反映したものではありません。
グラフ縦軸のポイント算定方法は、トップ500リーダーボードに表示されるメインヒーロー3人の左側になるほどポイントが増えていきます(各プレイヤーの順位が影響しているかは不明)。グラフの背景色はティアの領域を表しています(S‐A‐B‐C‐D)。
記事中のティア表は、同列左からヒーロー名のアルファベット順になります。
TANK
- ダイブ人気の高いアジアでは今季もウィンストン人気が非常に高く、シーズン12に入りさらにポイントを増やしてますが、先日のホットフィックスではナーフを受けています。
- 目立ったところでは、とくに調整のなかったシグマの人気が全地域で激減。シーズン12直前と比較するとマイナス60%以上という大暴落です(※有識者による解説求む)。
- DVAは前シーズンから全地域でトップ3という高い人気を誇りますが、シーズン12ではナーフは免れたこともあり、現在はウィンストンとDVAが全地域でトップ2を形成しています。
- 欧米に比べてアジアではザリア人気が高く、ドゥームフィストも欧米に比べると若干高い傾向にあります。
- 一方でラッシュ人気の高い欧米ではラインハルトの人気が高く、シーズン12に入ってからは大幅に上昇しています。
- 最下位街道をひた走るオリーサはシーズン12に入り僅かに上昇しています。最下位とはいえ、OWCSではZETA DIVISIONのような強豪が運用する場面も見られました。
DAMAGE
- ダメージナーフのあったトレーサーの人気が低下していますが、それ以上にキャスディの下落が目立ちます。
- キャスディと入れ替わる形でアッシュの人気が急上昇していますが、先日のホットフィックスで火力面でのナーフを受けています。
- エコー/ファラの飛行系ヒーローはシーズン12以降下落傾向にあり、体力ナーフを受けたエコーはファラと同じ225族になりました。
- 中堅上位ヒーローの多くがポイントを落とした一方で、ゲンジ、ベンチャー、リーパーといった体力ナーフを免れた下位ヒーローの人気が全体的に上昇しています。
- ダメージヒーローに関しては今季も地域差はあまり見られませんが、欧米のほうがオフメタ志向が強い傾向にあります。
SUPPORT
- 引き続きアナの人気が高く、とくにアジアでは1000ポイントを越える圧倒的存在感を示しています。その警護役でもあるブリギッテの人気もシーズン12に入り、とくにアジアで急上昇しています。
- ナーフの入ったイラリーは全地域で急下降しており、同じくバティストも急落。ただし、イラリーは先日のホットフィックスでバフされています。
- ラッシュ人気の高い欧米ではルシオとキリコの人気が高いものの、体力弱体化を受けてシーズン12以降は下落傾向にあり、ルシオの人気低下が目立ちます。
- アジアでは欧米に比べてラッシュ人気が低く、キリコとルシオの人気も伝統的に低い傾向にありますが、今季に入り上昇傾向にあります。体力低下よりも火力面での調整がよい影響を与えているのかもしれません。
- 新ヒーローのジュノは欧米での人気が非常に高く、北米ではアナを抑えてトップに立っています。アジアではD評価止まりながら、同地域のOWCS大会では採用するチームが増えています(NA/EUはステージ4から解禁)。
- 下位層ではマーシーの人気が上昇中にあり、シーズン12では体力ナーフこそあったものの、回復量とダメージブーストがバフされています。
- これまで数々のバフを受けてきたライフウィーバーですが、今季も低空飛行が続いています。ただし北米ではゼニヤッタを抜き最下位を脱出しています。
トップ500使用率
Season 12 Top 500 Pickrates
byu/ImFate73 inCompetitiveoverwatch
有志集計によるシーズン12現時点でのトップ500の使用率がポストされています。ただし、あくまでもリーダーボードに表示されているヒーローの数を集計したもので、正確な使用率ではありません。
ポイント形式のデータでは人気の低いヒーローが、このデータでは高い使用率を示している場合がありますが、これはメインヒーローの順番を考慮していないために、例えばリーパーのようにポイントに比べて使用率が高いヒーローは、トップのメインヒーローではないものの、サブメインとして多く使われていることを示しています。
メインのDPSヒーローでは現タンク二強のDVAやウィンストンのダイブに対処できない場合に、リーパーを出すといったケースが多いのではなないかと思われます。
以下は、シーズン1以降の各ヒーロー平均使用率とシーズン12の使用率を比較したデータです。
Tank
Damage
Support
シーズン12で最も平均値から大きな伸びを示したヒーローは、タンクはラインハルトとDVA、DPSはリーパー、サポートはブリギッテとなっています。
タンクではオリーサとドゥームフィスト、DPSはソジョーン、サポートはマーシーとキリコが各自の平均よりも大きく使用率が減少しています。ソジョーンに関しては前回のナーフがいまだに後を引きずっているようです。
トレーサーやアナのように使用率が高く、各自の平均に近いヒーローは、それだけ毎シーズントップヒーローの座を維持していたことを示しています。