[OW2] トップ500メタ観測-シーズン11後半(2024/8/3)

Overwatch 2

6月21日のシーズン11開幕から本日8月3日までの、各地域各ロールトップ500推移をスコア形式にしたデータのまとめになります。

6/18-8/3のアジア地域推移(全ヒーロー)

<概要>

  • アジアではアナとウィンストンが引き続き別格の存在
  • じわじわとトップタンクへの道を登りつめるDVA
  • キャスディの衰退と迫りくるアッシュの台頭
  • 火力担当サポートではイラリーよりもバティストが上
  • ぶっちぎりで全地域全ロール最低評価はやっぱりあの人
データ説明

記事タイトルでは「メタ観測」となっていますが、必ずしも実際のトップ500帯メタ環境を反映したものではありません。

グラフ縦軸のスコア算定方法は、トップ500リーダーボードに表示されるメインヒーロー3人の左側になるほどスコアが増えていきます(各プレイヤーの順位が影響しているかは不明)。グラフの背景色はティアの領域を表しています(S‐ABCD)。

以下のデータはパッチによる変化をわかりやすくするために、シーズン11開幕以前の6/18から8/3までの推移となります。

記事中のティア表は左からダメージ、タンク、サポートのアルファベット順になります。

TANK

  • アジア

アジアのダイブ好きを反映して、前回リポートから引き続きウィンストンが圧倒的人気です。シーズン11以前から安定して800ポイント前後を維持しており、後述するアナと共にアジアでは別格の存在感を示しています。

アジアトップ500タンク評価(8月3日時点)

そのほか、Sティアにはシグマ、DVA、ザリアの3人がランクイン。ザリアはシーズン11で急浮上しており、DVAも徐々に評価を上げ、現在はトップ2タンクの地位を確率しています。

ザリアが唯一Sティア入りしているのもアジアの特徴で、同地域で根強い人気のドゥームフィストもAティアを維持。そのほかのヒーローは軒並みCティア以下となっています。

北米やEUでは根強い人気があるロードホッグやラインハルトはアジアではあまり人気がないのも特徴といえます。

また、北米やEUではぶっちぎりで不人気Dティアのオリーサも、底辺であることにかわりないものの、アジアでは最下位ラマットラを辛うじて上回っています(ティア表は左からアルファベット順)。

  • 北米

シーズン11開幕でとくに調整の入らなかったウィンストンが評価を下げた一方で、シグマがトップタンクの地位を得ています。この辺りは北米のポーク好きを反映しているのかもしれません。

アジア同様にDVAもシーズン11以降じわじわと評価を上げており、北米ではこの3ヒーローが3強を形成しています。現時点ではジャンカークインとラインハルトがそれに続くトップ5タンクとなります。

一時はSティアに足を踏み入れたロードホッグでしたが、シーズン11以降は評価が急落。レッキング・ボールもここ最近勢いは失速しており、シーズン10からさらに評価を落としたオリーサ、そしてマウガに続くボトム3が目前に迫っています。

  • EU


基本的には北米と同じような傾向と言えますが、シーズン11では全ランクを通してトップタンクとの評価もあるDVAが、EUではシグマとウィンストンを抑えてトップ500の頂点に立っています。

一方、一時はS/Aティアだったロードホッグはシーズン11以降大きく評価を落としており、現在はオリーサ、マウガと共にボトム3を形成しています。

先日のEsports World Cupではマウガやオリーサがピックされるケースもありましたが、トップ500では全地域を通して低迷。ラマットラも競技シーンに比べてトップ500の評価はあまり高くはなく、EUはザリアの評価も低いです。

DAMAGE

  • アジア

トレーサーとキャスディがアジア含めて全地域で引き続きトップDPSとして選ばれています。ただし、キャスディは中間パッチでの距離減衰の弱体化などもあり徐々に評価を下げています。

アジアトップ500ダメージ評価(8月3日時点)

同じく中間パッチで体力などのナーフを受けたファラも評価を下げており、一方で第2のヒットスキャンとしてアッシュが頭角を現しています。アッシュ人気の高いアジアでは、今季中にキャスディからトップヒットスキャンの座を奪う可能性もあるかもしれません。

シーズン11開幕で大幅に評価を下げたトレーサーも、気づけばトップDPSの座を確かなものにしており、優れたヒーローデザインと基本性能の高さを物語っているように思います。

エコーとウィドウメイカーも引き続きメタの最低ラインとされるAティアを維持しており、ゲンジもBとCティアを行き来しているものの、アジアでの人気は巷の評価ほどは低くないようです。

  • 北米

北米も基本的にはアジアを同じ傾向を示しており、トレーサーが再び評価を上げている一方でキャスディとファラは弱体化の影響でポイントを下げています。

そのほか、ウィドウメイカー、エコー、アッシュがメタヒーローとしての地位を得ている点もアジアと同じです。また、北米ではほか地域に比べると、下位集団の中ではベンチャーの人気が高いという特徴があります。

一時はメタを席巻していたソジョーンですが、レールガンのスケーリングナーフから未だに立ち直れず、全地域でDティアとなっています。EWCでもほとんど出番はありませんでした。

  • EU

EUもDPSに関してはほか地域とまったく同じ動きを見せていますが、EUでは既にトレーサーとキャスディの地位が逆転しています。

第2集団もほか地域と大体同じですが、ファラの下落がより顕著といえます。また、EUの下位集団ではほか地域に比べてソルジャーの人気が高いようです。

Esports World Cupでも一瞬だけCrazy RaccoonのLIPが使っていましたが、EUトップ500ではBティア入りしており、同地域では一定の評価を得ているヒーローと言えます。

SUPPORT

  • アジア

前回リポート同様にアジアではアナが文字通り桁違いの人気を誇っています。シーズン11以前から1000ポイント以上を維持しているのは、全地域全ヒーローを通じてアジアのアナ1人だけです。

アジアトップ500サポート評価(8月3日時点)

アジアでのダイブ人気の影響もありますが、アジアのアナ、もっと言うとKR鯖に関してはもはやメタを超越した存在と言っても過言ではないでしょう。信仰の対象ですらあるように思います。

トップ2サポートには、ほとんどDPSとしてみなされているイラリーがランクインしていますが、それでもアナとは倍近いポイント差があります。

また、アナの剥がし役として相性の良いブリギッテがほか地域に比べて評価が高いのも特徴で、アジアは唯一安定してブリギッテがAティア入りしている地域です。

アジアはほか地域に比べてキリコとルシオの評価が低く、一方で最近ではゼニヤッタの評価が高いことも同地域の特徴のひとつです。

  • 北米

シーズン11以前はSティアを独走していたキリコが神出鬼没のCDナーフの影響もあり、北米での評価を大きく落としています。

シーズン11で全体強化されたタンクとULT相性のよいアナが評価を上げており、徐々に評価をあげてきたバティスト、キリコ、アナの3人が北米のトップ3を形成しています。

DPSサポートとしてはバティストの影に隠れてはいるものの、北米でもイラリー人気は継続中で、ルシオも一旦は評価が急落したものの最近はAティア目前となっています。

一方でマーシーはシーズン11で評価が爆上がりしたものの、その後は急下降しており、おそらくはピンクマーシーバブルによるティア上昇が原因だったものと思われます。

  • EU

サポートの動きも基本的には北米と同じ傾向を示しており、アナ、キリコ、バティスの3人がSティアです。ただし、アナ人気はほか地域に比べると低い傾向にあります。

EUではほか地域に比べるとルシオの評価が高く、この辺りはEUのラッシュ人気を反映しているのかもしれません。イラリーはEUでも火力の出せるサポートとしては、バティストに次ぐ存在となっています。

イラリーについては、アジアでの人気は高いものの、欧米ではバティスト人気が高く、EWCでもバティスト運用のチームが多かったように思います。

また、ピンクマーシーバブルは弾けたものの、マーシー人気がほか地域に比べて高いのもEUの特徴と言えます。尚、全地域で唯一Dティアだったサポートヒーローがライフウィーバーでした。

本日の開発インタビューによると、次回アップデートでライフウィーバーの変更があるそうなので、今しばらくは三度目?の正直に期待するしかなさそうです。

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