飛ぶ鳥を落とす勢いのMarvel Rivalsで導入されているヒーローBANシステムと同様のシステムを、OW2のランクマッチにも導入すべきとするOWCSキャスターAVRL氏のコメントとRedditの反応をまとめました。
I want to be clear that my perspective is that I’m very positive on bans after seeing its implementation in Marvel Rivals. I see bans as a straight forward method to allow players themselves to impact and control the balance of the game and have a level of agency in their own… https://t.co/ZN8UcZg6nf
— Kevin Walker (@imAVRL) December 27, 2024
Marvel Rivalsでは、ランクマッチの全員がダイヤ以上の場合はヒーローBANシステムが採用されています。
BANは各チーム選択数が多い順で2枠あり、トーナメントモードではプロテクトが1枠あります。
Marvel Rivalsでは現時点でOWよりも少ない33名のヒーローが実装されていますが、一部に反対意見はあるものの、BANシステムは概ね好意的に受け止められています。
Marvel RivalsでのBANシステムには非常にポジティブな見解を持っている
BANシステムはプレイヤー自身がゲームのバランスに影響を与え、コントロールし、開発チームの「正しい決断」に頼ることなく、自らのゲームプレイ体験に対して一定の主体性を持つことを可能にする直接的な手段だと考えている
これは開発チームのバランス調整が重要ではない、意味がないと言っているわけではなく、むしろ開発チームがバランスについてどう考えているかに関係なく、プレイヤー自身がバランス調整をコントロールすることができるようにすることを意味する
ここで重要なのはバランスの定義であり、より重要なことは、バランスに対する認識がプレイヤーベース全体で一貫していないということ
私の考えではヒーローシューターというジャンルでは、プレイヤー全員を満足させる真のバランスを実現することは不可能。考慮すべき変数が多すぎ、その中でも見落とされがちな変数の一つがプレイヤー個々のスキル
バスティオンのようなヒーローは低ランクで圧倒的な強さを持つ一方で、高ランクではジョークのような存在になり得る。個人のスキルレベルが勝率とヒーローの強さ（それが認識されているか否かに関わらず）に大きく影響するゲームのバランスをどうやってとればいいのだろうか？
私の考えではそれは不可能であり、少なくとも簡単に実現する即効性のある方法はない。しかし、開発チームが完璧な解決策を持たなくても、プレイヤー自身がその問題を解決できるようにすることで、難しいバランス調整の決定に対処することができる。BANシステムはそれを可能にする
今を遡ること約5年前にSeagullやJakeもまったく同じ話しをしていましたが、ランク帯で強さが異なるヒーローは調整が難しいため、例えば低ランクでバスティオンが強すぎたり、逆に高ランクでトレーサーが強すぎる場合はプレイヤーがBANすることで、ゲームのバランスに関与することが可能になります
全盛期のOWが衰退しはじめた時期を特定するとすれば、2018年のブリギッテのリリース時だと確信している。OWの歴史の中で、プレイヤーベースの多くに嫌われ、大多数のプレイヤーが嫌悪したメタを思い出してほしい
基本的にそれらのメタは1、2人の問題のあるヒーローに起因しており、OW1に関して言えば、開発チームの対処が非常に遅く、とくに適切な対処までにあまりにも時間をかけすぎた
もし当時BANシステムが存在すれば、ブリギッテはほぼ確実にBANされいたはずで、メタに関するゲームの健全性は保たれていたはず
ダブルシールドはシグマかオリーサ、あるいは両方をプレイヤーベースがBANすることで解決されていたはず（少なくともBANが2枠ある場合）
開発チームが調整を見誤りマウガがランクで強すぎた場合、プレイヤーベース自身がその問題を解決でき、スキル帯によってヒーローの強さに対して異なる見解を持っていた場合でも、問題と感じないランクであれば影響を与えることはない
それは単なる応急処置的な解決でしかないと言う人もいると思うが、私もそう思う。しかし、その何が問題なのだろか？運任せとも言える開発のバランス調整に頼ることなく、ゲームを楽しむために、プレイヤーはより多くのコントロールを持ちたいとは思わないのだろうか？
開発の調整に意味がないと言っているのではなく、むしろゲームのバランスが適切に調整されれば全てが解決するという考えが誤りであることを指摘したい。問題は、私たち全員が適切なバランスについて異なる認識を持っており、このジャンルのゲームは決して完璧にバランスをとることはできないという点にある
OWの8年間のバランス調整が証明してきたように、私たちはその理想を実現することは決してないだろう
完璧なバランスという幻想を手放しMarvel Rivals（全てが完璧というわけでないが）がプレイヤー自身に問題を解決させるより良い解決策を見つけたという事実を認める必要がある
BNAシステムに欠点がないと言わないが、長所と短所を客観的に比較することを厭わなければ、それを導入するコストを差し引いても100％価値があると言える。ヒーローBANの議論の多くは最悪の結果に至ったシナリオの恐怖ばかりを煽る内容で満たされている
本当に現実的な利点やメリットについて十分に議論されているとは言えない。Marvel Rivalsがそれが機能することを証明したことで、私はヒーローBANが実現不可能であると考えるふりをすることにうんざりしている
完璧な世界であればヒーローBANは必要はないだろう。しかし、私たちは完璧な世界に生きているわけではない
OWでヒーローBANを導入するのであれば、Marvel RivalsのBANシステムをそのままコピーするか、別のシステムを導入するかのどちらかになるだろう
個人的に考えるOWのBANシステム案：
– 既存のヒーロー選択UIをBANにもそのまま使用する（開発時間の節約）
– ヒーロー選択フェーズの前にブラインドBANを実施1
– 全プレイヤーが1人のヒーロー（全ロール対象）にBAN投票。味方の投票は見えるが相手の投票は見えない。BANフェーズでは相手の名前やプロフィールも見えない2
– マッチの10票（5v5）を集計。最多票を得た2人のヒーローがBAN。同数の場合はランダム選択
– 2人のBANは両チームに適用され、そのヒーローはマッチで選択で不可
– 同じ行程を繰り返し4名のヒーローをグローバルBANすることも可能だが、個人的には2名で十分だと考える
[AVRL] on why something similar to Marvel Rivals’ hero ban system can work in OW
byu/ModWilliam inCompetitiveoverwatch
以下、このAVRL氏の見解に対するRdditコメント欄の主な反応まとめになります。
Wonder why it is that Marvel Rivals implementing hero bans for ranked in Diamond+ has been (generally) so positivey received while the discussion around bans in OW has generally been more negative.
Vote below whether you think OW should have bans and respond with your reasoning.
— Kevin Walker (@imAVRL) December 27, 2024
AVRL氏がBAN導入に関するアンケートを実施していますが、現時点ではマスター以上対象が約45%と最も多く、全タンク対象も含めると80％以上がランクマッチでのBAN導入に賛成しています。
対戦相手の名前が見える前にBANを選択する必要があるよ。ZbraがいるとわかったらドゥームをBANすれば勝ててしまう
↑Marvel RivalsではEskayがマッチにいるとサイロックがBANされたり既にスナイプの標的にされてたな
OTPがターゲットBANされるのは個人的には問題ないと思う。GMレベルなら複数のキャラを使えるべきだし、できないならそのランクに値しないということ。他の味方には気の毒だけどね
↑同感だよ。ヒーローシューターなのに1人のヒーローだけでランクを維持したいなら、そのランクには値しないと思う
ワントリックに固執しなければいいだけの話
ワントリックとは言わないまでも、開発によると大多数のプレイヤーは2、3人のヒーローしか使えないらしいよ
OTPが市民権を得てしまった今、BAN導入はいろいろ問題がある、やるならもっと早く導入するべきだった
BAN導入を求める声は妥当だと思うし、必要不可欠だと思うな
BANに問題がないとは言わないけどOTPがピックをBANされることに同情はしないね
BANが多いヒーローは調整や健全性に問題あるという開発への意思表示にもなるしいいと思うよ
もしかして来年予定されている「ランクの大きな変更」がBANシステムなのかな？
OWをプレイする目的は特定のヒーローが好きだったり上手くなりたいからなわけで、別のヒーローでもプレイできるけど、自分のヒーローがBANされたらもうプレイする気が失せてしまうな。OW1時代にヒーロープール3が導入されたのもそれに配慮してのことだったし
Marvel RivalsはすべてにおいてOWの劣化版だけど、BANだけは例外だね。以前はヒーローBANについて関心がなかったけど、OWも最初からこうあるべきだったと今は思ってる
俺ならマーシーBANして味方のマーシメインのピックを回避するわ。OWには敵より味方にいてほしくないヒーローがいる
これ以上ピックを制限するのはどうかと思うよ。多様性も減るし逆効果じゃないか
↑むしろ高ランクではメタに捕らわれて好きでもないピックを強制されたから、多様性は広がると思う
OWはユニークなヒーローとカウンターピックがデザイン哲学としてあり、特定のヒーローがBANされた場合その代替手段がない。もしアナがBANされたらホッグの勝率は少なくとも5%は上がるだろう
ヒットスキャンがBANされてファラとエコーが暴れまわる未来が見えるな
少なくともMarvel Rivalsと同じようにダイヤ以上にすべきだよ。そうしないとカジュアルプレイヤーや新規がヒーローを学ぶ機会を奪うことになる
低ランクでもスマーフ御用達ヒーローがBANされるなら歓迎するよ
必ずしもメタヒーローがBANされるという意見は楽観的すぎる。使うヒーローによって相手にしたくないヒーローは異なるし、そうなると、プレイヤー人口が多いヒーローの好みでBANされやすい偏った傾向になる可能性がある
↑この案では1人のヒーローしか投票できないし、同数なら抽選なんだからその可能性は低いと思う
得意なヒーローをBANされたプレイヤーのトロールや暴言につながるかもしれない
ミシックスキンがリリースされたヒーローはBlizzardの収益を損なわないようにそのシーズンは保護すべき