[Overwatch] 最新メタリポート(10/25)

Overwatch

今回の最新メタリポートはAlienware Monthly Melee、OGN APEXが行われたウィーク(10/17~)のマッチを対象に集計されています。

メタリポート使用上の注意
  • 原文のリポートは毎回とても情報量が多いので原則的にティアーリストに的を絞りつつ、所々独断で大幅に端折ってはいますが、大まかなメタの流れを把握できる程度にはまとめてあります。
  • このリポートではあくまでもプロシーンにおけるメジャートーナメントを対象としてデータを集計しているので、このリポートがそのままランクマッチやゲーム内でのメタを反映しているわけではありません。
  • リポートは作者であるCaptainPlanet氏の個人的な見解が色濃く出ていることもよくあり、また、同氏の見解や意図をこのブログの記事で正確に伝えられていない場合も多々あると思うのでその点については留意してもらえるとありがたいです。
  • グラフやリポート中に出てくる”King of the Hill” (KotH) はコントロールマップのことを指しています。
Overwatch Hero Tier List and Meta Report: A Meta Divided

今回はAPEC Premierが終了したため、韓国で引き続き開催中のAPEXと欧米のトーナメントであるAlienware Monthly Meleeのデータで補足する形をとっている。2週間ぶりに欧米のトーナメントに戻ってみると、そこにはいたるところにロードホッグがいた。一方でアジアのメタはこれまでの欧米スタイルが進化したラインナップを引き続き採用している。これを踏まえて今週のティアーリストを見ていく。

今週は使用率95%を超えたヒーローはいない。しかし、このことはこれ以上目立つなという、開発チームに目をつけられているヒーローへの警鐘とも言える。アナとルシオは前回もう少しでこのティアーに手が届くところにいたが、おそらく今後のメタではSティアーのような突出したヒーローが存在しないのが当たり前の状態になるのではないかと思われる。

Aティアーは記憶が正しければ今までで最も多くのヒーローが属している。もしあなたがソリッドな4人グループを組むことができ、スキルレートを上げていきたいなら、間違いなくこの4人を選ぶべきだと言える。ザリア、ルシオ、ラインハルト、アナの4人から成る「コアフォー」がメタで選ばれる理由は既に周知の通りだ。先週はアナとルシオに注目したので、今回はザリアとラインハルトについても触れておきたい。

ザリアは多くのことができるヒーローだ。何ができるかここでは全てを書ききることはできないので、要点だけをまとめてみようと思う。

  • ロードホッグのフックからチームを守る。
  • トレーサーのボムからチームを守る。
  • D.Vaの自爆からチームを守る。
  • フラッシュバンとファニングのコンボからチームを守る。
  • メイの凍結からチームを守る。
  • 破壊のオーブを払いのける。
  • 上記のことを自分に対しても行うことができる。
  • 上記の行為によって、自身の火力を上げることができる。
  • 更にこれによってセカンダリファイアーの範囲と火力を増やす。
  • サージを使用すればコンスタントにチームワイプも期待できる。
  • さらに彼女のヒットボックスは特殊な形状をしている。
  • シールド分の200ヘルスは自己回復するこが可能。

このように多くのことができる。バリアで出力ダメージが増加している状態はややOPとも言えるが、一時的にオーバーパワードな性能を発揮すること自体は特に問題ないと言える。プロレベルではこのエネルギーを常に高い状態で維持できるため選ばれているわけだが、それを意識してかブリザードはPTRにおいてバリアの充填率を20%下げている。

ラインハルトはアナによって無理やりこの目立つ位置に引き上げられたと言っても過言ではない。ナノブーストをラインハルトにかければまず大きな失敗を犯すことはない。ラインハルトの使用率はAとBの間を漂っているが、これは彼の存在が他の多くのヒーローのパフォーマンスを最適化できることに理由がある。味方マクリーの眼前に盾を持ったラインハルトで立つということは透明な壁がそびえ立っているのと変わらない。もし相手のマクリーがいればその決闘は味方マクリーが一方的に撃って勝負をつけることになるだろう。

欧米アジア共に「コアフォー」がコンセンサスとなっているが、残る2つのスポットはアナ構成に味付けをするようなものであり、その存在がCティアーのヒーローと言える。ベイブレードコンプであればリーパーとマクリーかそれともメイか?ダイヴメタを好むならゲンジ、トレーサーやウィンストンという選択肢もある。ファーストポイントのディフェンスであればルシオを下げてゼニヤッタを入れ、その後はメイとロードホッグかリーパーを入れるといったことが考えられる。

今週はロードホッグについて特に言及しておく必要がある。彼は新しいメタへの移行を予感させるものになるかもしれない。過去2週間はアジアに目を向けていたが、欧米のチームの試合のうち45%でロードホッグが使われていた。一方でアジアのチームは25%にとどまっている。

Dティアーはメタを外れたヒーローリストとも言えるが、彼らは依然として強力なヒーローである。Dの常連であるD.Vaはファイナルポイントでのディフェンスに使われる。残りのヒーローは米国チームの使用率に負うところが大きい。ファラ&マーシーのコンビは僅かに上昇したが、Alienware Monthly Meleeにおいてファイナルに進んだCloud9とFazeが使用したことが影響している。ハンゾーの使用率は欧米チームに偏ってはいるが、一部の韓国人選手が使うケースも見られた。今週は相手チームが短中距離の攻撃を仕掛けてくることに賭けるラインナップを選択するチームが増えているように思う。ベイブレードメタの繁栄を考えるとこういった流れがあっても不思議ではない。

Fティアーのヒーローは相変わらず低いままだが、いくつかコメントすることがある。Rogueは再びNepalでバスティオン戦術を採用した。これを予想していなかったAfreeca Freecs Blueはこの試合を落としている。今週はウィドウメーカーの微増を予想していたものの、そうはならかった。Route 66、Dorado、Temle of Anubisの攻撃側開幕でピックされることもあるが、デス後は他のヒーローとスワップされる運命にあった。シンメトラは再びピック率0という憂き目に遭っている。今後の彼女の改良に期待したい。

ロードホッグは今週特筆すべき動きがあったので改めて触れおく。既にプロはアナのナノブーストに対してターゲットを押し返すロードホッグのUlt、そして特にナノリーパーに対してはデスブロッサムをキャンセルできるフックが有効なカウンターになることに気づいてはいるが、それ以外にもこのHarbleu選手のようにコンスタントにフックを成功させることができればフック+ショットガン+メレーのコンボでデスの山を築いていくことができる。

それでは何故これまで低かったロードホッグの使用率が今になって伸びているのか?それにはメイの使用率が大きく関わってくる。

このようにロードホッグとメイの動きが相反しているのがわかる。どちらも手段は違えどナノブーストのカウンターになるが(ロードホッグは既に説明したが、メイはアイスウォールやフリーズでナノブースターの動きを遮断する)、メイはUltの回転率が早く、更にフックで狙われても回復スキルによってコンボキルを防ぐことができる。一方でメイにとってサイズの大きいロードホッグを凍らせることは容易く、ロングレンジから狙いやすい標的でもあるため、メイがロードホッグのカウンターとして機能している。

今週はメイの下落でロードホッグが上昇したとも言えるが、メイの下落の原因ははっきりとしない。メイのキル性能がロードホッグほどではないと評価されたのかもしれないし、単にメイを使うことに疲れただけかもしれない。いずれにしてもメイは有効なロードホッグのカウンターでもあるため、来週になればメイとロードホッグの立場が逆転していても不思議ではない。

※記事では取り上げてませんが、今回のリポートはマップタイプごとに細かくメタを分析しています。今週はむしろこれがメインと言える内容なので研究熱心なプレイヤーにとっては参考になると思います(自分はスルー)。

ちなみに毎回メタリポートを更新している作者のCaptainPlanet氏は来月のブリコンにメディア枠として招待されているそうです。

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