先日、VARRELのステージ3連覇で幕を閉じた『Overwatch Champions Series Japan 2025 – Stage 3』の視聴データが明らかとなりました。
EsportsCharts集計データによると、大会期間中のピーク視聴者数は18,361人、平均視聴者数は10,346人を記録しています(対象プラットフォームはTwitchとYoutube)。
最も多いピーク視聴者数を記録した試合は、第2週に行われた「VEC vs 99DIVINE」戦で、上位5試合すべてが第1~2週に集中しており、グランドファイナルの「VARREL vs REJECT」戦含めて、プレーオフの試合はすべてトップ5圏外となっています。
ピーク視聴者数 | 平均視聴者数 | |
2024 S18 | 49,861 (INS – NB) | 23,528 |
2024 S29 | 47,316 (NB – MFC) | 23,012 |
2025 S110 | 32,216 (NG – VW) | 14,625 |
2025 S211 | 35,453(VL – NG) | 13,459 |
2025 S3 | 18,361(VEC – 99D) | 10,346 |
今ステージの視聴者数は、ピーク視聴者数35,453人を記録した前ステージ比で-48.2%の減少、一方、平均視聴者数は–23.1%の減少となりました。
ステージ2からピーク視聴者数がほぼ半減しており、これらの理由については、今回のデータ集計に不備がないことを前提として、大会全体に対する関心の低下や、Twitch Dropsのタイミング、国内ミラー配信者数の減少などが考えられます。
とくにTwitch Dropsについては、ステージ後半の幕開けとなったシード決定戦が、Twitch Dropsキャンペーン第2弾スタートから約1週間が経過していたというタイミングの悪さも影響していたのではないかと思います。
従来OWCS JPは、Twitch Dropsキャンペーンが全地域の中で最も早くアクティブになっていたことから、とくに海外のDrops目当ての視聴者を多く獲得することができましたが、今回は第2弾が他地域よりも遅れたことで、結果としてピーク視聴者数の伸び悩みにつながった可能性が考えられます。
2025シーズン(ow_esports_jp) | ピーク視聴者数 | 平均視聴者数 |
S112 | 16,597 | 7,499 |
S213 | 11,874 | 6,120 |
S314 | 13,161 | 5,511 |
ミラー配信については、今年開催されたステージ1~3の中で、最も視聴者数が多かった日本語公式チャンネル(ow_esports_jp)は、前ステージよりもむしろピーク視聴者数は増加しています。そのため、全体のピーク視聴者数が減少した要因のひとつとして、コア層以外のファンの関心がミラー配信の減少によって薄れた可能性も考えられます。
さらに、上記の要因に加えて、圧倒的な強さで2025シーズン完全制覇を成し遂げた「VARREL一強」という今季の図式や、この後に、より重要な大会と言ってもよい、世界大会出場を懸けた「Road to World Finals」が控えていることも、少なからずファンの関心度に影響したのではないかと思われます。