シーズン12ではメインヒーローの割合が全体の55%に達する ー OmnicMeta調べ

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シーズン12におけるメインヒーローとワントリックヒーローに関するデータを調査したOmnicMetaのリポートです。

”http://www.omnicmeta.com/2018/09/hero-specialization-in-season-12.html”

まずこのリポートでのメインとワントリックの定義ですが、各プレイヤーのヒーロープール50%以上のヒーローをメイン、同じく80%以上をワントリックと定義しています。

Hero Diversity in Overwatch

最近のメタリポートでは、ダメージとサポートヒーローの選択肢はアナが非常にポピュラーではあるものの、増えていることが確認できる。コンポジションもGOATs、ダイブ、クアッドタンクなどいくつかのコンポジションが運用されている。このようにメタに多様性が生まれている一方で、ヒーローを「メイン」もしくは「ワントリック」でプレーしているユーザーの数はシーズンを追うごとに増加している。

シーズン12では、メインまたはワントリックプレイヤーの割合は全体でも大凡55%に達している。さらに全体の12%がワントリックということになる。とくにローエンド、ハイエンドで一人のヒーローに特化したプレイヤーの割合が目立っており、60%近くを占めている。シーズン12で一人のヒーローに特化していないプレイヤーは少数派と言うこともできるだろう。

ヒーローの専業化はデータの集計をはじめたシーズン4(約1年半前)から徐々に増加しており、シーズン4では全体の約25%だったヒーロー特化(メイン及びワントリック)プレイヤーはシーズン12では55%にまで増えている。この期間中にヒーローは24体から28体へと増えた一方で、ヒーローの専業化はより進んでいることがわかる。これには様々な理由があるように思われるが、ヒーローの上達とラダーを上っていくためには、やはりそのヒーローに多くの時間を費やすことが最善の道であり、チームコンプやランクマッチでのプレーに適したピックを極めることが重要であると、プレイヤーが認識しはじめた結果かもしれない。理由はなんであれ、今では大半のプレイヤーは自分がコミットすべきヒーローを見つけているように見える。

Top Ten Hero Mains (PC)

シーズン12におけるメインヒーロー(ワントリック含む)の人気ランキング。それぞれのティアーにおいて強力とされるヒーローや現在のラダー環境において一般的に適したと解されているヒーローが上位を占めている(※ダメージヒーローが少ないのはそれだけ現環境では選択肢が多いということだと思います)。言い換えればメインヒーローとは概してメタヒーローを指すということになる。

ティアーによって人気ヒーローは異なるが、中間からトップ層にかけてはアナとラインハルトが以下を大きく離して人気を得ている。一方で下位層ではDvaとラインハルトが支持されている。ラインハルトは現環境では重要なパートを占めており、ナノブーストのターゲットとしても機能している。

この二人のヒーロー以外で、下位層とトップ層での大きな違いといえば、トップ層では人気のアナとは対照的にマーシーへの支持率が低いこと。マーシーとモイラの人気はブロンズ~ダイヤ帯で高いがマスター/GM帯ではトップ10圏外となっている。ジャンクラットはブロンズ/シルバー帯での人気が依然として高く、ルシオ、ゲンジ、ウィンストンといったヒーローはトップ層で人気を博している。

Hero Prevalence and Winrates

シーズン12における人気ヒーローを比較したデータ。各ティアーで少なくともメインヒーローとして9%以上(100%中)の支持率を得ているヒーローをまとめたもので、この条件を満たすヒーローはラインハルト、アナ、Dva、モイラ、マーシー、ルシオの6体。現環境でサポートヒーローが多様化していることを考えると(直近のメタリポート参照)、サポートプレイヤーがフレキシブルにプレーしているというよりは、やはりそれぞれが一人のサポートヒーローに特化してプレーしていることが伺える。トップ層ではラインハルトとアナの割合が高く、GM帯ではこの二人で40%を占めている。アナは特に需要が高くGM帯では25%と真のメタヒーローといえる存在になっている。

上記人気ヒーロー6体の勝率を比較したグラフ。過去の調査からメタヒーローに特化することで勝率があがることは分かっているが、そのデータはこれらのヒーローにも概ね当てはまる。とくにこれが顕著なのがラインハルトとDvaで平均勝率は55%、ルシオは54%となっているが、この3人が実用的で強力なメタヒーローであること考えれば高い勝率で安定していることにも納得がいく。アナとモイラの勝率も高いが、この二人の勝率はティアー次第といえる。トップ層でモイラの勝率が高いことは意外に感じるかもしれないが、マーシーの回復量が弱体化された一方で、モイラの潜在的な回復量は高く、さらにGOATsコンプにおけるキーパートとなっていることも影響している(※下位層ではGOATsないしその派生があまりポピュラーではないのかも)。現環境で苦しんでいるマーシーは辛うじて平均50%を超える勝率で、トップ層でメタヒーローとなるには厳しい状況にある。現状ではオフメタヒーローになりつつある一方で、プレイヤーがマーシーに要求されるプレースタイルにまだ適応できていない可能性もあるが、いずれにしてもファランのポケットなどニッチヒーローとしてピックされるケースはまだあるように思われる。

”https://www.reddit.com/r/Competitiveoverwatch/comments/9jnb4y/hero_specialization_in_season_12_55_of_players/?sort=top”
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