AI操作による検出不可能なハードウェアチートが誕生か?

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海外メディアPCGamerが報じたところによると、『VALORANT』で使用可能な、マウスパッド自体を動かしてエイムを行う“ほぼ検出不可能なAI搭載チートデバイス”が開発されたとのことです。

記事によれば、この装置は従来のソフトウェア型チートとは異なり、物理的な動きを利用することで、ゲーム内のアンチチート機能を回避することを狙っています。

この異色のデバイスを開発したのは、YouTuberとして活動するKamal Carter氏。独創的なガジェット制作で知られる同氏は、今回の開発にあたり「自分より上手く、友人より上手く、プロ選手並みの精度を持ち、ゲーム内で検出されない」という4つの明確な目標を掲げました。

敵の検出にはAI物体認識アルゴリズム「YOLO(You Only Look Once)」を採用し、射撃訓練モードで敵キャラクターを認識して、ヒットボックス(当たり判定)の胴体中央を狙うよう設定しています。『VALORANT』ではキャラクターモデルのサイズがほぼ統一されているため、この方法で安定して高い命中率を実現できるそうです。

ハードウェアはDCモーター駆動のCNC加工用のフレームにベニアの合板を組み込み、それを傾けてマウスを物理的に移動させる構造になっています。マウスは薄いプラスチック製ホルダーで固定され、パッド中央からずれないよう保持。クリックはスイッチバイパスリレー(電気信号を直接通す装置)によって制御され、AIが自動でオン・オフを切り替えます。さらに、モーターはターゲットまでの距離に応じて電圧を調整し、動作速度を変化させる仕組みを搭載。加えて、あえて動きにわずかな「乱れ」を加え、人間が照準を合わせる際の振り過ぎや修正動作を再現することで、検出回避効果を高めています。

性能面では、ターゲットが0.5秒しか表示されない訓練射撃のハードモードで30発中26発命中を記録。これはプロ選手の22〜30発という範囲に匹敵します。最高精度の30発全命中も可能ですが、あえて完璧にはせず、安定して高い成績を出すよう調整しているとのこと。完璧な動作よりも人間らしい挙動のほうが、アンチチート機能に検出されにくいとしています。

現時点では、この装置は射撃訓練モード専用で、実戦でキャラクターを移動させる機能は未実装とのこと。PCGamerは、Carter氏の発想力と技術力を高く評価しながらも、今後の「検出不能エイムボット」の先駆けとなる可能性には強い懸念を示しています。記事の最後で筆者は、「年齢でエイムが衰えている私を倒すのに、こんな装置は必要ない。スナイパーを構えているときにボイスチャットで“ブー”と叫べば十分だ」と、皮肉を交えて締めくくっています。

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