AvrlがコンテンダーズKR実況を外されたことに憤るUber、その後Avrlは再び実況に復帰

コンテンダーズアジア地域の英語実況として知られるAvrlですが、新シーズンからコンテンダーズKRの実況を外されたことが明らかになりました。しかし、このことがT2コミュニティの間で波紋を呼ぶことになりました。

Unfortunately I will not be on the Contenders Korea broadcast. The opportunity has moved elsewhere and I wish the broadcast and new talent all the best. I will still be part of Contenders in AU this year and I will be committed to bringing APAC content with OWL and KR co-streams.
— AVRL (@imAVRL) March 10, 2021

日本のファンにとってはパシフィックの実況でもお馴染みですが、Avrl本人から昨年担当していたコンテンダーズKR実況を今年は別のキャスターが行うことが明らかにされました。尚、コンテンダーズAU及びOWLのアジア地域実況は引き続きAvrlが担当することになっています。

Honestly, this guy has more grace in his little finger than I do in my whole body.
Bloke loses the casting of a region that he worked so hard on due to being severely undercut (this is not mere speculation) and then humbly expresses his regret and moves on.
Gutted for you man. https://t.co/Tk3Nda4KyC
— Mitch Leslie (@UberShouts) March 10, 2021

AvrlがコンテンダーズKR実況を外されたことを知って声をあげたのがリーグ最高のキャスターとされるUberです。Avrlはこれまで大幅な報酬カットにも応じてキャスティングを行ってきたが、その報酬は彼のキャスターとしての実績実力からすればあまりにも低く、業界の標準からも大きく下回るものであるとコメント。Uber曰く、その報酬カットの割合は66％にもなるとのこと。

Avrl本人はその控えめなキャラクターから、多くを語りませんが、Uberの怒りの矛先はBlizzardからコンテンダーズKRのプロダクションを委託されているElo Hell¹に向けられます。

Elo Hellが起用したキャスターらに支払っている報酬額は業界スタンダードの1/5という低さであり、そのせいで本来Avrlがするべき仕事を彼から奪っているとして、何故このことに対してコンテンダーズ公式は黙っていられるのかと怒りを露にしています。

Uberといえば、先日はヴァロラントシーンのキャスターに対する評価の低さに対しても声をあげたばかりです。

Lets just be super clear here. @EloHellEsports has had this culture for a long time.
“Helping volunteers become professionals”
Is actually code for
“We’re going to exploit and abuse the shit out of people because we can.” https://t.co/QJPnW6EVln
— Andrew Rush (@TempoZP) March 10, 2021

また、同じOWLキャスターのZPも、Elo Hellは以前からプロになるチャンスを与えるという名目で、キャスターを目指す人々をボランティアとして利用してきた文化があると問題点を指摘しています。

Pleased to announce in light of everything that’s gone on that @imAVRL and I will be covering Contenders KR again.
Thanks everyone for the support, thanks to everyone who stuck their necks out, and thanks @EloHellEsports for coming to the table in what was a very tense situation
— Pixie (@PixieOnTheMic) March 11, 2021

その後事態は急展開を見せ、Uberの批判やファンの声が届いたのか、さきほどAvrlから実況パートナーのPixelと共にコンテンダーズKRの実況に復帰することが明らかにされています。やり玉に上げられていたElo Hellに対しても、難しい状況の中で交渉のテーブルについてくれたことに感謝の弁を述べています。

余談ですが、Uberの私生活のパートナーである女性は、OWLとBlizzardのプロデューサーを務めており、昨年には2人の間に赤ちゃんも生まれています²。

今回の一件で男気を見せたUberの評価もコミュニティの間でさらに高まっています。新シーズンもUberがOWLに帰ってくることに期待したいですね。

脚注：

現在は関わっていませんが、元ダラスコーチでストリーマーのJayneが立ち上げた会社です。
https://www.reddit.com/r/Competitiveoverwatch/comments/hf7xs4/uber_and_partner_driftwoodash_expecting_a_child/