Cyx、Redshell、TeslaをはじめGM~トップ500常連の配信者がコンテンツという名目で”Bronze to GM”を配信することは、低ランクプレイヤーのゲーム体験を踏みにじる行為であり何らかの対策が必要、というポストに短時間で300以上のUpvoteが付いています。
他のスレッドに比べて特別UVが多いというわけではないものの、OWの現状を踏まえると決して無視できないトピックです。
スマーフコンテンツにおいて、上位ランカーがブロンズでプレーするためには故意にランクを落とすか、ブロンズアカウントを共有ないし購入する必要があるため、いずれにしても動機はどうであれ明白なスマーフ行為であるだけでなく、Blizzardが掲げる規約(ToS)や規範(CoC)に抵触する十分な理由にもなります。
このポストでは、本人の同意なしにスマーフコンテンツのネタとしてYoutubeやTwitchなどで笑い者にされているという現実は倫理的にも問題があると指摘。Unranked to GMなどのコンテンツについては感心こそしないものの、スロー/トロール行為により故意にランクを落としているのでなければ、少なくとも規約上は問題ないと理解を示しています。
OW初期にIddqd1がこのBtGM企画でファンの顰蹙を買って以降、SeagullがBtGMは多くのプレイヤーの体験を台無しにしていると批判したこともあり、大手配信者がBtGMを配信することはなくなりましたが、一部海外配信者の間ではコンテンツのひとつとして堂々と行われ続け、これまで長い間放置されてきました2。
その間、コミュニティの間でもBtGMといったスマーフコンテンツに対する抵抗感が薄れてきたのか、最近ではお気に入りの配信者が低ランクや適正未満のゲームを荒らす光景を見て楽しむ視聴者や、redditでもこういった配信者やコンテンツを好むユーザーが一定数いることもあり、スマーフ関連のコンテンツは実質野放しといえる状況です。
スマーフ問題に関してはRiotがヴァロラントにおいてその対策取り組みや公式のスタンスを明らかにしていますが、海外人気配信者がIron to Radiant企画配信中にBANされたものの、その後数時間後には再開が許可されるなど釈然としない対応も見られます。
新規プレイヤーが定着しない理由のひとつにスマーフ行為が一役買っていることは紛れもない事実ですが、OWではスマーフ行為に対するBlizzardとしての公式見解はこれまではっきりとした形で出されたことはなく、具体的な取り組みなども公式に言及されたことはありません(少なくとも自分が認識している限りですが)。
ジェフが在職していた当時の回答も、不正なマッチングを狙ったスマーフは憎むべきものではあるが、一概にそのすべてが悪とは言い切れないという歯切れの悪いものでした3。この回答も公式フォーラムではなくクリエイター用ディスコードというクローズドな場での発言です。
この時ジェフはアカウントと電話番号との紐付けには大いに賛成ではあるものの、実現にはいくつか問題があると話しており、今年1月には公式フォーラム上で、スマーフは非常に難しい複雑な問題であり、いくつかアイデアはあるものの、いずれの解決策も時間がかかりOW2以降になるかもしれないとコメントしています。