オーストラリアの経済紙『Australian Financial Review』がメルボルン含むオーストラリアの都市がOWLの次期フランチャイズになる可能性について報じています。
ただし、あらかじめ言っておくと今回もあくまでも希望的観測記事で、具体的な買い手の名前や買収額がリークされているわけではありません。
”https://www.afr.com/technology/overwatch-league-sets-eyes-on-melbourne-as-citybased-esports-leagues-heat-up-20180608-h115fj”ブリザードの関係者がAustralian Financial Reviewに語ったところによると、ブリザードはシーズン2のエキスパンションとしてオーストラリアにチームを持つことを希望しており、その都市としてメルボルンに注目しているらしい。
一方で、NanzerコミッショナーはオーストラリアがOWLのフランチャイズ地域候補として、そのレーダーの範囲内にあると語るにとどまっている。
「我々はどの都市ともオープンに話し合う用意がある。もし誰かがメルボルンについて話し合いたいということであれば、喜んで話し合いの席に付くし、とても興味をひかれることだろう」と同コミッショナーは語っている。
今回の話が浮上したのは現地で開催されている『Gfinity Australia’s Elite Series』というメルボルン、シドニー、ブリズベン、パースの4都市の6チームが異なる3つのタイトルで競い合うEsportsリーグの初日。このリーグを統括するのがプロクリケットチーム”Sydney Sixers”の元GMであるDom Remond氏。
同氏はトラディショナルなプロスポーツ同様に都市ベースでのEsportsリーグを国内のマーケットに証明するチャンスと捉えており、さらにオーストラリアンフットボールのプロチームオーナーもesportsチーム買収などesports市場に参入してはきているものの、これらの参入費用はシーズン1の2000万ドルとも言われるOWL参入コスト(次シーズンではこの2~3倍とも言われている)に比べればはるかに少ない。
—————
先月末にはドイツの経済紙がベルリンのフランチャイズ誘致についてリポートしていましたが1、今回はオーストラリアの経済紙が同様のニュースを報じています。
ブリザードがesportsメディアではなく経済媒体に向けて積極的にエクスパンションについて発信していることからも、潜在的なオーナーや投資家に向けて売り込みを図っていることは容易に想像がつきますが、これはひたすら沈黙を守っていた昨年とはまったく真逆のアプローチと言えます。
リーグ拡張を積極的にアピールする一方、去年は5月上旬の時点でロバート・クラフト氏(現ボストンのオーナー)がOWL参入に向けて交渉中とのリーク情報がありましたが2、いまのところシーズン2のエクスパンションについてより踏み込んだ具体的なリーク情報はありません。これがブリザード流の駆け引きなのかスポットを売り倦ねている兆候なのか素人目には判断がつきませんが、やや気がかりな点ではありますね。